23日に行われた国際親善試合で、日本代表がマリ代表に1-1と引き分けた【写真:Getty Images】

写真拡大

韓国メディアも案じる日本代表の行く末 「相手のスピードと個人技に翻弄されていた」

 23日に行われた国際親善試合で、日本代表がマリ代表に1-1と引き分けた結果について、韓国メディアも詳細に報じている。

 スポーツ紙「スポーツ韓国」は「日本、マリ戦の結果が衝撃的だった理由」と見出しを打ち、「実力的に下のチームを相手に無気力な試合を見せるだけで終わった」と報じた。

 また、同紙は試合内容について「戦力からして、日本の優勢と見られていたが、試合内容は期待していたものとはまったく違っていた。序盤から相手のカウンター攻撃に揺さぶられ、主導権を握った後でもゴールを決めることができなかった。選手を交代させて流れを変えようとしたが、攻撃は単調に終わり、むしろ相手のスピードと個人技に守備でも翻弄されていた」と伝えた。

 さらに、サッカー専門誌「Best Eleven」は、「敗れはしなかったが、日本のメディアとファンの期待を満足させるのは難しいだろう。昨年のEAFF E-1選手権で韓国に惨敗した後のAマッチだけに、雰囲気をガラリと変えるためにも絶対に勝利が必要だった。外からの批判は避けられないだろう」と、日本代表の今後の行く末を懸念している。

 そうしたなかスポーツ専門サイト「SPOTV NEWS」は、「全体的に良くない試合だったが、収穫を上げるならば、代表に復帰した本田圭佑と後半ロスタイムに同点ゴールを決めた中島翔哉くらいだろう」と報じた。

「パスも上手くつながらず、クロスも正確性を欠いた」

 日本の試合内容については、韓国のどのメディアも酷評しており、「SPOTV NEWS」も「試合はパスも上手くつながらず、クロスも正確性を欠いた。一方、マリの高い身体能力とフィジカルで押され、守備はかなり苦戦していた。ロシアW杯アジア予選では経験できなかった部分が、短所として表に出た」と、W杯本大会でもアフリカ勢にはフィジカル面で苦戦を強いられると予想している。

 ポジティブな部分として、「本田が入ったことで少しずつパスが回り始めた部分はあった。中島はAマッチデビューながらも同点ゴールを決めてチームを救い、どうにか存在感を示した」と伝えてはいるものの、本大会に向けて光明が差したとは言い難い。

 日本代表の険しい道のりはどこまで続くのか。韓国メディアも、日本の動向を注視している。(金 明碰 / Myung-wook Kim)