和食ブームが追い風に

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農林水産省は2018年2月9日、去年1年間の農林水産物・食品の輸出額(速報値)が前年比7.6%増の8073億円だったと発表した。5年連続の増加で、8000億円を超えるのは初めて。

和食ブームなどを背景に、牛肉や緑茶などの輸出が好調だったほか、円安も追い風となった。

多くの農産物で過去最高

主な品目では、牛肉が41.4%増の191億円と大きい伸びをみせた。いちごが56.6%増えたほか、緑茶(24.3%増)や日本酒(19.9%増)、コメ(18.1%増)などがそれぞれ増加し、過去最高を記録した。一方、りんごやホタテ貝は不作・不漁で減少した。

輸出先国・地域別に見ると、香港が1877億円で最も多く、次いでアメリカの1115億円、中国の1008億円となっている。

政府は2019年までに農林水産物の輸出額を1兆円にする目標を掲げているが、達成にはさらなる輸出拡大が求められる。