日本から修学旅行で台湾に行く高校生が10年前に比べて11倍超にも急増し海外の旅行先で1位になる一方、韓国行きは7分の1に激減した。韓国の激減は日本との外交問題やセウォル号事故が影を落としているとみられる。資料写真。

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2018年2月2日、日本から修学旅行で台湾に行く高校生が10年前に比べて11倍超にも急増する一方、韓国への修学旅行は7分の1に激減したことが分かった。台湾は海外の修学旅行先で米国を抜いてトップに立った。韓国の激減は日本との外交問題やセウォル号事故が影を落としているとみられる。

日本の全国修学旅行研究協会の調査結果によると、16年度の海外修学旅行実施率は公立高校が10.4%で私立高校が34.9%。全国で842校(公立375校、私立467校)が実施し、14万5944人(公立6万3065人、私立8万2879人)の生徒が参加した。

旅行先は台湾が262校4万1878人、米国(ハワイ、グアム、サイパンを含む)は254校3万6661人。台湾は06年度の3552人と比べ約11.8倍となった。校数、人数とも台湾が米国を抜いて1位になるのは初めてだった。テロなどの事件が続く欧州は、フランスや英国を中心に15年度からの減少傾向が続いている

日本メディアは台湾の人気上昇の背景として、親日的で治安が良い上、地方都市からの航空便が大幅に増え、利便性が高まったことを挙げる。日本と台湾は11年、路線や便数の制限を原則撤廃する協定を締結。直行便の就航都市は10市から19市へ、旅客便数も週225便から同592便へと増えた。15年に直行便が就航した熊本県の教育委員会担当者は「台湾は海外修学旅行の主流だ」と話しているという。旅費が安価な点も魅力の一つだ。

これに対し、韓国への修学旅行は06年度の2万3197人から16年度は3246人と約7分の1に激減した。全国修学旅行研究協会は「韓国で多くの修学旅行生が犠牲になったセウォル号沈没事故があった14年度に半減した」と説明しているが、従軍慰安婦問題や李明博・元大統領の竹島上陸などで日本との関係が冷え込み、日本国内に「嫌韓」ムードが広がったことも影響しているようだ。

聯合ニュースも韓国行きの激減を報道。韓国のネットユーザーからは「感情的になるのはやめて客観的に見ると、韓国に『見るものがない』ことが問題ではないだろうか」「台湾は韓国よりも空気が澄んでいて食費も安い」「私が日本人でも韓国には行きたくない。政治家はいつも日本を批判し、北朝鮮が核ミサイルを打てばお祭り騒ぎ」などのコメントが集まった。

中国への修学旅行も同様。06年度1万4031人から16年度3398人と約4分の1に減った。特に日本政府の尖閣諸島国有化に伴う反日デモが相次いだ12年度は、中国への修学旅行中止が相次いだ。保護者から懸念の声が数多く寄せられ、これを機に中国から台湾に変更した高校も少なくないとされる。(編集/日向)