【ファンキー通信】いよいよカジノ合法化秒読み!?

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 郵政民営化否決や衆院選で夏の政界は大盛り上がりだったが、その影で「キィ〜〜ッ」とハンカチを噛み締める思いをしていた人たちがいる。「郵政民営化法案がすんなり通っていれば、今ごろ地域活性化の最終兵器の法案が・・・!」。

 成功すれば30兆円規模の産業ともなり得る、「カジノ」誘致に携わる人たちである。最近カジノ関連のニュースを見かけなかったが、すでに自民党内のカジノ委員会では法案が出来上がっていて、あとは提出を待つだけなのだという。知らぬ間に、こんなに進んでいたとは!

 調べていくと、石原都知事の東京都も合法化に向けてがんばっているのだが、第1回目の「カジノ創設サミット」を開催した石川県の珠洲市や、カジノ構想が公になるずっと前から誘致を進めていた秋田県など、地方の方が合法化気運を盛り上げていたことが判明。人口流失の食い止めや観光客確保など様々な理由があるかと思うが、どうしてこんなにカジノ誘致に力を入れているのだろう?

 「これからは地方が自主財源を蓄えていくべき時代になります。そのためには既存の産業にダメージを与えずに、財源を確保することが求められる。カジノはそれができる新産業なんです。しかも外貨の獲得もできて、雇用も活発になる。こんなに活気的なものが、今まで日本になかったのが不思議なくらいですよ。先進国でカジノが合法化されていないのは、日本だけですからね」(石川県・珠洲にラスベガスを創る研究会会長の刀祢秀一さん)。

 中規模のカジノ施設でもテーブルが80〜100台、1テーブルにディーラーが5〜8人必要だというから、かなりの雇用促進になる。とはいえ、カジノというと「大損する」「ヤクザがいるのでは?」など、悪いイメージも少なくないが、その辺はどうなのだろうか?

 「カジノのある街はセキュリティを万全にしているので、犯罪率が極端に下がるんです。実際、ラスベガスはアメリカ一治安良い街と言われるほど。大損することもあるかもしれませんが、カジノの依存率はパチンコの3分の1です」(同上)

 合法化されれば、セキュリティのノウハウを持った外資も参入、警察との連携も当然取られるので、治安面も心配なさそう。

 現段階でパチンコなど、ライバルとなりうる産業とも折り合いがついているし、早ければ来春には法案が提出されるというが、敢えて問題点を挙げるとしたらどんなことがあるのだろうか?

 「ディーラーが足りなくなると思われます。タイやシンガポールなど、今アジアではカジノ合法化が進んでいて、ディーラーのスカウト合戦が激化しています。それに日本国内のディーラーの数も少ない。もしGOサインが出てもすぐに開業というわけにはいかないでしょうね」(日本カジノスクール広報担当)。

 今のうちにディーラーの資格を取っておくと、転職に有利かもよ!?(文/verb)