マウスウオッシュをラッパ飲み... 「理想のママ」が陥った恐怖のアルコール依存

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【ザ!世界仰天ニュース】(日本テレビ系)2017年11月21日放送
 「理想のママが大転落!アルコール依存で洗口液飲む泥酔ママ」

「家族に愛されていない」と感じていた幼少期

3人の子を持つレスリーさんは、家事も育児も完璧にこなし、学校のPTAやサッカークラブでは母親たちのリーダー的存在で、家族にとって「自慢のママ」だった。

そんなレスリーさんだが、40歳頃から飲酒を始めて人が変わってしまった。最初は友達を家に呼んで楽しむ程度だったが、次第に1日数本のワインを空けるように。夫のクレイグさんは、レスリーさんの友達から「彼女の飲み方は尋常じゃない」と言われ、初めて異変に気付いたという。

レスリーさんは3人兄弟の末っ子だが、兄が家族の注目を浴び、障害を抱えた姉はいつもみんなから気にかけられ、「私はそこにいただけ。自分は大切にされていない、愛されていない」と感じていた。

レスリーさん「だから私は愛されるために、何をするにも優等生でいなくちゃいけないと思っていました。一生懸命勉強していい成績を取って、大学に行く時は奨学金をもらいました」

心理学の学士号を取得し、27歳でクレイグさんと結婚した。理想的な母親になるべく必死に子育てし、PTA活動に参加してクラスの子どもたちの面倒も率先してみたが、ずっと不満を抱えていた。

レスリーさん「夫はただ退屈なんです。夫の整備士という仕事を恥ずかしく思っていたんです」

クレイグさん「妻はいつも大きな家、たくさんの宝石、高級な車を欲しがっていました」

レスリーさん「私は満足できないんです。でも何が自分を幸せにしてくれるのかもわからない」

アルコール依存が発覚してから1年半、30日間の治療プログラムに参加し、2年半の断酒に成功したが、また飲み始めてしまった。

子供の目の前でゴミ箱におう吐

アルコール依存症を発症して6年経った頃には、1日2リットルほどのウオッカを飲んでいた。家にウオッカがなければ、アルコール入りのマウスウオッシュを飲む。もちろん飲むために作られたものではなく、大量に飲めば脳や肝機能、腎機能に悪影響を及ぼし、死亡するおそれもある。

レスリーさんはアルコール度数26.9度のマウスウオッシュを「ラッパ飲み」。

レスリーさん「子どもたちのことを考えたくないの。料理のことも考えたくない。掃除しなきゃなんて考えたくもない。...何も考えたくない」

12歳の次男・ライアンさん「ママが家にいると家の中がグチャグチャです。パパもお兄ちゃんもずっと怒っているし、妹も『家にいてほしくない』って」

散々飲んで寝て、目が覚めると家族がいるリビングのゴミ箱に吐く。10歳の娘・マーゴさんは目を閉じ、耳をふさいだ。

泥酔状態で車を運転し、逮捕され服役した過去も。それでも飲酒はやめられなかった。「外出する」と言って家を出て、そのまま家の前の芝生で寝るなど、おかしな言動も増えていた。

マーゴさん「ママがアルコール依存症だなんてすごく恥ずかしい」

15歳の長男・ケールさん「お酒を飲んでいる母さんはもう見たくないです。うんざりだ」

レスリーさんは再び施設へ行き、8年間に及ぶ治療を受けた。現在では回復し、「これからは自分を助けてくれた家族と社会に精一杯の恩返しをしていきたい」と語ったという。