グレイシー・ゴールド【写真:Getty Images】

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ゴールドがうつ病、不安症、摂食障害の治療で全米選手権欠場を正式発表

 女子フィギュアスケートの人気選手、グレイシー・ゴールド(米国)が、来年1月の全米選手権の欠場を正式発表。平昌冬季五輪代表選考会を兼ねる同大会の不参加を決断し、五輪代表入りを断念した。英紙「デイリー・メール」などが伝えた声明によれば、現在もうつ病、不安症、摂食障害の治療中にあるという。

 ゴールドは2014年ソチ五輪の団体でアメリカの銅メダル獲得に貢献。2014年、2016年の全米選手権で優勝を果たし、16年の世界選手権でも4位に入った実力派選手だ。平昌五輪を控え、出場予定だった10月のジャパンオープン(さいたまスーパーアリーナ)を休養のため欠場していたが、その直後にはうつ病、不安症、摂食障害の治療にあたるため、グランプリ(GP)シリーズ第3戦の中国杯、第5戦のフランス杯の出場も見送っていた。

「デイリー・メール」紙は、ゴールドの声明を掲載。「私は今もうつ病、不安神経症、摂食障害の治療を受けています。自分の望むレベルで演技するための十分な練習時間を持つことができませんでした」と決断に至った理由を明かしつつ、「このオリンピックシーズンに参戦しないことはとても私には苦痛ですが、これが最善でしょう。全員のご武運を祈り、全員を応援します。皆さんの絶え間ない愛と応援に感謝します。それは私にはかけがえのないものです」と感謝の想いも伝えている。

ソチ五輪イタリア代表のマルケイは“氷上のプリンセス”に愛と応援を約束

 ゴールド欠場の一報を受け、ソチ五輪イタリア代表のバレンティーナ・マルケイは、自身のツイッターに「私から愛と応援の全てをグレイシーに! 氷上のプリンセス!」と投稿。10年の全米選手権女王でバンクーバー五輪米国代表のレイチェル・フラット氏も、「彼女が肉体的にも精神的にも健康を取り戻すよう110%応援します。グレイシー、全ての愛を込めて」とつづっている。

 拒食症を理由に19歳で電撃引退を発表したソチ五輪団体金メダルのユリア・リプニツカヤ(ロシア)に続く、五輪メダリストの欠場。女子フィギュア界にとって大きなニュースとなりそうだ。