ハンブルガーSVでデビュー飾った伊藤 photo/Getty Images

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前節のブンデスリーガではドルトムントMF香川真司、マインツFW武藤嘉紀、ケルンFW大迫勇也が得点を決め、ヘルタ・ベルリンFW原口元気がバイエルン相手に得意のドリブルからアシストを記録するなど日本人選手の活躍が目立った。それと同じく好パフォーマンスを披露したのがハンブルガーSVの一員としてブレーメン戦で初先発を飾った20歳の日本人MF伊藤達哉だ。伊藤は足をつって52分に交代したものの、この試合ではボールを持つたびに積極的にドリブルにトライ。そのプレイにハンブルガーSVのサポーターも大いに沸いていた。

当然伊藤への期待度は高くなっており、独『Hamburger Morgenpost』は「新たな香川になるかもしれない」と見出しをつけて特集している。伊藤はハンブルガーSVと育成選手として2018年まで契約を結んでいるが、すでにクラブは正式にプロ契約を結ぶ方向で動いている模様だ。まだまだ改善すべき点は多いが、あの突破力の衝撃と20歳という年齢を考えれば貴重な戦力なのは間違いない。

ただし指揮官のマークス・ギスドルは伊藤の若さから、慎重に成長させていかなければならないとの考えを示しており、「突然物事が100%変化するとバランスを崩す可能性がある。成長のために時間を与えないといけない」と語っている。

日本サッカー界にとっても伊藤のように個の力で仕掛けることのできるタレントは魅力で、ブンデスリーガで上手く成長してほしいところ。上手くいけば将来的に香川のようにブンデスリーガを魅了するアタッカー、そして日本代表にも召集されるような存在になるかもしれない。