世間のガタガタありがとうございます!

「何でも擁護する」ことで知られた僕が、愛用のたけやりをかついでやってきました。世間からバカにされている彼女を、「もともとバカだと思ってたけど、思ったよりすごいバカだった」とバカにされている彼女を、擁護せねばなりません。介護じゃなくて擁護。保護じゃなくて擁護です。

今回、絶対に擁護せねばならないカワイソ…不憫な人、それは元サッカー日本代表・丸山桂里奈さん。丸山さんは20日の日テレ「踊る!さんま御殿」にご出演。憧れの人気番組であり、明石家さんまさんのファンであるという丸山さんはこのオファーにガッチリと食いつきました。

オファーの内容は「最強おバカ ノットインテリ軍団」の一員として、バカな話をすること。周りには「世田谷区」を「よたたにく」と読むおバカなど、かなり厳選されたバカが座っています。そこで丸山さんが披露したのが「オフサイドが理解できなかった」「だから、FKのときにずっとゴールポストのところに立っていた」「夜のミーティングでめっちゃ怒られた」という話。この話が大きな反響を呼び、丸山さんはバカの中でも極めつけのバカという称号を得たのです。

この話題は人々の心に刺さり、スポーツ新聞のサイトなどでもトップニュース扱いで報じられました。「丸山桂里奈オフサイド知らなかった」という強い見出しは、人によってはブログで「印象操作」などの記事を書いて心ない報道の在り方に一石を投じかねないくらい、丸山さんの印象を「決定的バカ」に寄せていくものでした。事実だからといって、本人がウケたことにウキウキだからといって、到底容認できるものではありません!

↓「マルカリさんがバカ」という話題は早速LINEニュースにまでなった!ということを自ら拡散する本人!

「ガタガタありがとうございます」
「ガタガタありがとうございます」
「ガタガタありがとうございます」

怒ってるのか喜んでるのかわかりにくいだろう?

マルカリさんは喜んでいるぞ!

たぶん「関係者の方々」って書こうとして、「関係者のガタガタ」ってなって、何か違うなぁと「関係者の皆様ガタガタ」になって、ガタガタを消し忘れたんだと思われます!

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まず僕が今回の擁護にあたって主張したいのは、本当にオフサイドのことをわかっているサッカー選手などロクにいないということです。オフサイドのザックリとした理解…守備側のチームの2人目よりもゴールラインの近くにいたらオフサイドというボヤーッとした理解は、まぁ大半がしているのでしょう。

しかし、それはザックリ理解にすぎません。その位置にいる選手は「オフサイドポジションにいる」かもしれないが、実際にオフサイドになるかはまた別の話。プレーに干渉しているかどうか(ボーッと立っているだけならオフサイドにならないことも)、その位置にいることによって利益を得ているかどうか(ボールに全然届かない位置にいたらオフサイドにならないことも)、などによってなったりならかなったりする。そして、そのルールや運用は時代ごとに少しずつ変わっていっているのです。

↓たとえばマルカリさんのケースでも、現代ならば必ずしもオフサイドとは限らない!
マルカリ:「サッカーのルールで」

マルカリ:「すごい難しいんですけど」

マルカリ:「オフサイドってあるんですよ」

マルカリ:「それがずっと理解できなくて」

マルカリ:「結構理解できなくて」

マルカリ:「代表の試合で」

マルカリ:「何て言うんですか、ゴールの」

マルカリ:「(手で四角を描く)」

マルカリ:「(ペナルティエリア?)それです」

マルカリ:「そのペナルティエリアの」

マルカリ:「ちょっとココ(手前)ぐらいで」

マルカリ:「日本がフリーキックだったんですよ」

マルカリ:「あたしオフサイドが理解できなかったんで」

マルカリ:「ポストのとこに立ってたんですよ」

マルカリ:「それで、夜のミーティングで」

マルカリ:「とんでもないことをした人がいる、って」

マルカリ:「言われたんですよ!」

マルカリ:「ビデオでドンって映って」

マルカリ:「確かにすごい一人で立ってたんですよ」

マルカリ:「キーパーのこの隣で」

マルカリ:「すっごい怒られて!」

マルカリ:「ココにきたら絶対入るよ、って(思ってたけどボールはこなかった)」

マルカリ:「アタシ、指差されたような気がして、キーパーに」

マルカリ:「わかんないようにスーッって行ったんで」

マルカリ:「気づかれてないと思ったんですよ」

マルカリ:「気配を消して」

マルカリ:「同化しようじゃないけど」

マルカリ:「何でここにこなかったんだろうな」

マルカリ:「と思いながらプレーしていたんですよ」


夜のミーティングで気づいたってこと、ボールがこなかったってことからすると、オフサイドにはならなかったわけですよね!

じゃ、オフサイドじゃないんだからいいじゃない!

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夜まで気づかずにいられるくらいなら大きな問題にはならなかったということでしょう。「比較的最近の話なんだな…」という若干の戸惑いもなくはないですが、この動きが必ずしもオフサイドとはならないのが今のルール。マルカリさんもキャリアの大半はそのルールでやっていますので、別に問題はないのです。スタジオもオフサイドのルールをわかっているわけではないのに、「マルカリさんってやっぱりバカなんだなー」という雰囲気で笑っているだけでしょう。むしろ、マルカリさんの動きにオフサイドのルールが追い付いたと言うべき。

そもそもマルカリさんにはオフサイドなど関係ありません。マルカリさんは「ボールを持ったらドリドリしてシュートする」というのが仕事。マルカリさんの前に人はなく、マルカリさんの足元にボールはある。マルカリさんはいつだってオンサイド。「戦術的なものを犠牲にしても犬を入れたい」というチーム編成なのですから、マルカリさんに細かいルールを押しつけてはいけないのです。

↓マルカリさんはそもそも右と左もよくわかっていない!
(ライトとレフトの区別がつかない、というバカ話の流れから)

マルカリ:「監督とかに右サイドとか言われて」

マルカリ:「左に行っちゃうときがある」


右とか左とかで本当にわかるか?

そして、その指示に従う必要があるか?

↓ゴールを目指すのに右も左もない!


指示通りやって勝てるのか!

一番怖いのはゴールに向かってくるヤツだ!

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監督が「右!」と言ったとき、それはどっち側のことなのでしょう。8割方は自分たちの右サイドのことだろうと思いますが、相手の右サイドのことかもしれません。そもそも、左右がサイドの意味ではなく、監督の向いている方向に対しての左右かもしれない。他人への指示で左右を使うのは不適切でしょう。「バックスタンド側へ行け!」などであれば、確実にどちらの方向かわかるのですから、監督の指示にも問題があります。

また、マルカリさんには右サイドも左サイドも関係ありません。マルカリさんは「ボールを持ったらドリドリしてシュートする」というのが仕事。マルカリさんにとってはいつだってゴールという「正面」だけが見えている。マルカリさんは真っ直ぐ前に進む。「戦術的なものを犠牲にしても犬を入れたい」というチーム編成なのですから、マルカリさんに左右を押しつけてはいけないのです。むしろ、ポジションにとらわれない流動的な動きを褒めるべき。

マルカリさんは結局、先ほどのオフサイド話でこの日の最優秀賞的な扱いとなったわけですが、それはイメージ先行型の現象であり、マルカリさんは言うほどバカではありません。「ボールを手で持って走る」などの根本的な間違いは決して犯さない。周囲のサポートがあればまったく問題のないレベルのおバカです。世間のガタガタ、関係者のガタガタ、その辺をどうぞよろしくお願いいたします…!

↓マルカリさんは「何かヘンだなぁ」と思っても、自分を信じてやっちゃう人であり、その積極性こそがチームに欠かせない特長!流行の「使っていいよ」にも果敢にチャレンジするぞ!
<彼女が話してたら寝ちゃったなう、に使ってもいいよ>


<彼女とお家デートなう、に使ってもいいよ>


<目が覚めたら隣に誰かいたんだけど誰だっけ?やっべーやっちゃったなう、に使うといいよ>


<面接ですごい色目使われてるんだけどどうすりゃいいんだろうコレなう、に使うといいよ>


<知らないアドレスからアヤしいメールがきて添付ファイルがついてたんだけど開いて大丈夫だったかななう、に使うといいよ>


<2、3回会っただけの取引先の女性から何か急にLINEとかとんできてジムに誘われてるんだけどどうしろとなう、に使うといいよ>


<パイナップルに邪悪な魂が宿って動き出したよなう、に使うといいよ>

隠せば気づかれないおバカも積極的にさらしていく!

それがマルカリスタイル!

僕はマルカリさんのあだ名を打ち込むたびに、ボンヤリと思っていました。「メルカリと似てるなぁ」と。メルカリの宣伝部にはぜひマルカリさんのCM起用を考えてもらいたいもの。ほんの少しおバカで、かなり積極的。マルカリさんの個性とメルカリの「やっちゃえ!」精神はマッチしていると思うのです。YouTuber界隈には「越えちゃいけないラインがスタートライン」という格言があるそうですが、マルカリとかメルカリは、そういうラインの先を生きていく存在。オフサイドなんて関係ないのです!

刑法を知らなくても生きていけるように、オフサイドを知らなくてもサッカーはできる!