「カール」の全国販売が終了する。

カール「東」での販売終了へ

明治が5月25日、スナック菓子「カール」の全国販売を終了すると発表した。

「チーズ味」と「うすあじ」の販売地域を、2017年8月生産分をもって全国から関西地域より西(滋賀県・京都府・奈良県・和歌山県より西)に変更。

中部地域より東(福井県・岐阜県・三重県より東)での販売を終える。

また、あわせて「カレー味」「大人の贅沢カール」「小つぶカール」は8月生産分で終了とする。

昭和43年誕生、日本初のスナック

「カール」は1968(昭和43)年に日本初のスナックとして誕生。

撮影:長澤まき

カールおじさんやカール坊やのCMでも有名で、国民的お菓子として広く愛され続けてきた。

「収益悪化」が原因

発表によると、販売地域の縮小は「収益性の悪化」が理由だという。

市場環境や顧客ニーズの変化に伴う「競争優位性の低下」や「長期的な販売規模の低迷」による収益性の悪化で、販売を全面的に中止せざるをない状況にあったそう。

しかし、長年にわたって愛されてきた商品で、会社を代表する歴史ある商品でもあることからブランド存続の可能性を模索し、地域と品目を縮小したうえで販売を継続することにしたという。

ネット上にカールショックが広がる

カールの全国販売終了は大きな話題となっており、ネット上には「カール買えなくなる??嘘だろ」「辛いぃ」「困ったことになった」「ショック」「買えなくなると寂しい」「いつまであるんですか?」など、惜しむ声が続々。

「今のうちに…」「買いだめしないと」と購入する人も多いようで、「カールの棚が空になっている」という投稿も複数見られた。

カレー味、10袋5000円超で出品も

早くもネット上では「転売」が始まっている。

販売終了となる「カレー味」は、通常1袋120円程度で売られているが、ネット上を見てみると10袋5950円(1袋あたり595円)など通常を上回る値段で出品。

10袋2222円で取引が成立しているものもあった。

カール自体の販売を継続しない方針だった

カールショックが広がっているが、販売元の明治にはどのような反響が寄せられているのか。

明治に取材したところ、「お客様センターに問い合わせなどはあると思うが、まだ把握しきれていない状況」だとか。また、具体的な件数や内容は開示を控えているという。

広報担当者によると、今回販売地域の縮小を発表したが、一時はカール自体の販売を継続しない方針だったという。

しかし、「なんとか残したい」ということで地域を絞って販売することに。

惜しむ声が続々と寄せられていることについては「それだけ愛されていた商品ということで、感謝しております」と話した。

「西」限定なら、なんとか収益性を確保

ネット上には「なぜ西でだけ販売するのか?」「西では売れているの?」と疑問の声が寄せられている。

売上で言うと、東西はほぼ同じくらいでした。

今回、エリアを西に限定した理由の1つは「収益性」があります。

生産や物流に関するコストを総合的に検討した結果、愛媛にある工場(四国明治)で生産し関西より西での販売なら、なんとか収益性を確保できるとみています。

全国チェーンのお店でも、西でしか販売されないのか。

会社としては、納入できるのが「西」だけとなります。

通信販売する予定はないのだろうか。

弊社としてはございません。

撮影:長澤まき

最後に、カールを愛する人たちへのメッセージを聞いた。

東日本の皆様へ。

これまで長い間ご愛顧いただき、ありがとうございました。

西日本の方々へ。

引き続きカールをご提供させていただきますので、引き続きご愛顧のほどよろしくお願いいたします

近い将来、カールが「西日本みやげ」として定着するかもしれない。

撮影:長澤まき