斉藤氏が購入したパネライ(左)とロレックス(右)

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 最近、著書『もう新品は買うな』の印税でパネライとロレックス、2本の腕時計を買った斉藤由貴生です。何本も腕時計を買っている私ですが、やっぱり新しいコレクションっていいですね。見ているだけでもウキウキします。

 さて前回までは、私がその時計を選んだ理由をお伝えしましたが、今回は選び方についての極意をお伝えしようと思います。そもそも腕時計を選ぶ際に特に重要なことが2つあります。それは「予算を決める」ということと「候補をいくつか持つ」ということです。

◆その1 予算を決めるという重要性

 腕時計を買う際、予め予算を決めておくことで、何本買うかという選択ができます。ただなんとなく選んでしまう場合、30万円で買える時計となりそうですが、単に30万円といっても10万円の時計を3本買うという選択肢もあるのです。今回私は、ピッタリ100万円という予算でどのように購入しようか考えることにしました。

 100万円って一見するとすごい額にも見えますが、予算100万円で時計を買うなんて私にとっては普通のこと。吉野家で牛丼を並盛りにするか頭の大盛りにするか、ということのほうがよっぽど悩みます。時計は売れるため、100万円で買ったけど100万円以上になって返ってくるということだって可能。つまり100万円という額は消えるわけではないため、ビビる必要はありません。

 では、100万円で今どういう選択肢があるかというと、真っ先に考えるのは予算ギリギリで1本買うという選択。現在100万円ぐらいのモデルといえば、だれもが憧れる大人気モデル、ロレックスGMTマスター117710BLNRがあります。この時計をポーンと買う、というのもいいですが、今回私は何本か買いたいと思っていたのでこれはまず却下。複数本買う場合、10万円程度の時計ならば最大10本買うことができます。しかし、10本一気に買ったらどれがどれかわかりづらいですし、気持ちが分散しすぎて満足感が薄れる気もします。

 ということで、私が考えたのは、ロレックス、オメガ、ブルガリ、カルティエ、パネライ、フランクミュラーのなかから3〜4本選ぶという買い方。人気の腕時計ブランドとして知名度もあるこの6つを選ぶことにより、自分の満足感も得られますし、読者の方々にも伝わりやすいと思ったのです。

⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1319261

 しかも、これら6つのブランドだと大体予算がハッキリとします。ロレックス=50万円前後、オメガ=10万円前後、ブルガリ=15万円前後、カルティエ=25万円前後、パネライとフランクミュラーは40万円前後という価格でそこそこの選択肢のなかから選ぶことが可能なのです。

 3本買う選択であれば、ロレックス+オメガ+パネライorフランクミュラーという組み合わせ。4本買う選択肢であれば、ロレックス+オメガ+カルティエ+ブルガリという選択が可能です。

 このように目星をつけたら、ロレックスは60万円以下で買う、ブルガリは10万円以下で買うといったように、買う時計ごとの予算を考えます。

◆その2 候補をいくつか持つという重要性

 そして、その予算で買える時計の候補をいくつか持っておきます。例えば私の場合、ロレックス枠で悩んだのはミルガウス116400、ヨットマスターロレジウム16622の2本ですが、結果として条件がいいミルガウスを選択しました。また、パネライとフランクミュラーの場合、ロレックスより個体数が少ないのですが、今回はたまたま条件のいいパネライを発見。注意深く見ていると、個体数が少ないモデルでもいい条件のモノが出てきます。もしもパネライもフランクミュラーも目ぼしいモノがなかった場合、同じような価格で買える金無垢のブルガリやコンビのロレックスも候補として考えていました。

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 今回は、買う時計の候補をブランドで絞りましたが、革ベルトの時計や金無垢の時計、クロノグラフモデルなどキャラクターが違うモデルを選ぶという買い方もありだと思います。先の選択肢の場合、カルティエ+ブルガリを選択したら、「コンビ」、「革ベルト」、「ラバーベルト」というロレックスやオメガとは異なる要素があるので、それはそれで楽しそうだと思います。

 3本買える選択といっておきながら、実はまだ2本しか買っていない私。3本目に買うオメガは現在いいモノを見極め中です。条件によっては違うブランドになるかもしれませんが、買ったら報告しますので乞うご期待ください!

【斉藤由貴生(さいとう・ゆきを)】
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」(http://www.udedokeitoushi.com/)で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢することのプロフェッショナルとして、「腕時計投資」を推奨している。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と、新刊の『もう新品は買うな!』がある