竜星 涼 報われない恋に生きる“いい人”キャンペーン中!?
“ブレイク予備軍”“ネクストブレイク”。そんな言葉で紹介されることが多くなってきた。「その一歩先に進み、ブレイクする心の準備は?」――この問いかけに竜星 涼は「あははは!」と豪快な笑い声をあげ、「この世界に入るとき、憧れの矢沢永吉さんのようなスターに成りあがってやる! と心に決めたので、覚悟はずっと前から持っています」とうなずいた。今年、公開される映画はすでに発表されているだけでも3作品。なかでも、時空を超えたちょっぴり切ない恋物語に身を置いた映画『君と100回目の恋』は、彼の存在をさらに多くの人々の心に焼き付けることになりそうだ。

撮影/祭貴義道 取材・文/黒豆直樹 制作/iD inc.



ちょっとおバカな三枚目キャラを楽しんだ!



――本作は、一途男子・長谷川 陸(坂口健太郎)が、幼なじみの日向葵海(あおい/miwa)の運命を変えるべく、何度も時を駆け巡るという純愛物語です。竜星さんが演じたのは、陸、葵海、中村鉄太(泉澤祐希)とバンドを組み、葵海に恋心を抱いている松田直哉ですね。



直哉はいやらしさのない、まっすぐな男。ちょっぴりバカではあるんですけど(笑)、その愛くるしさがあるからこそ成立する、バンド内でもムードメーカー的な存在です。その素直さ、ストレートな部分を演じるうえでは大事にしました。

――陸がクールで完璧な男であるのに対し、直哉はやや三枚目の役どころ。竜星さんが、ここまで情けない部分やダメなところを見せるというのは、ファンにとっても新鮮かもしれませんね。

あははは! そうかもしれません(笑)。やってて楽しかったのは事実です。カッコつける必要がないので、気を張ることなく自由な感じで、いい意味で“遊べた”という感覚はありますね。




――その一方で、音楽のシーンでは、miwaさんをボーカリストに迎えてベースを演奏しなくてはならず、練習も含めてかなり大変だったのでは?

miwaちゃん以外のメンバーは、楽器を触るのも初めてで。ちょうど1年前くらいかな? 練習を始めて、健太郎や祐希と音を合わせながら、少しずつできるようになってきたんですよ。「いい感じじゃん?」「これイケんじゃね?」って感じで。

――徐々に上達していったんですね?

そこで、初めてmiwaちゃんにも来てもらって合わせたんですが、それがメッチャ緊張して……。“本物”が来るって、こんなヤバいことなのか! と。みんな、アワアワしてました(笑)。

――miwaさんの存在に圧倒された?

いや、もうmiwaちゃんも、葵海としてお芝居しているときと、目つきが違うんですよ! その場の空気がガラッと変わるんです。本人は意識してないのかもしれませんが、音楽のプロのすごみみたいなものを肌で感じましたね。



――学生時代はサッカーやバスケ、走り高跳びなどのスポーツをされていたそうですが、ギターやバンドへの憧れはなかったですか?

カッコいいなと思いつつ、僕は楽譜すらろくに読めない男子だったので(笑)。だから、ミュージシャンとか今回のようなバンドメンバーの役も「カッコいい!」という思いと同時に「大変そうだな…」という印象があって。今回の話も「つ、ついに来たか!」という感じでしたし、貴重な経験をさせてもらったなと思います。

――撮影では、バンドメンバーと、葵海の親友で、直哉にほのかな恋心を抱いている相楽里奈(真野恵里菜)を加えた5人でのシーンが多かったかと思います。撮影現場の雰囲気はいかがでした?

すごくいい空気でしたね。他の作品と違うのは、やはり音楽があるってことなのかな? 最近も、劇中歌の『アイオクリ』のMV撮影で集まったんですけど、楽屋でもみんな一緒で家族みたいなんですよ。なかなか、仕事の場でそこまでの空気になることってないので、いいメンバーと出会えたなと思います。




――その5人の中で、竜星さんの立ち位置は?

実は、その“いい空気”というのは、最初からそうだったわけじゃなくて、みんな、会ってすぐのときは全然しゃべんない人たちだったんですよ(笑)。正直、「これはヤバイな…」と思って、僕自身、本来そういうタイプではないんですけど、直哉の“ムードメーカー”キャラもあったので、みんなに茶々入れたりしてました。

――引っ込み思案な人たちばかりが集まってたんですね。

ホントそう! 健太郎も祐希も最初、全然しゃべんないし(笑)、miwaちゃんはこっちが話しかけると返してくれる感じで…。恵里菜ちゃんは、朗読劇『私の頭の中の消しゴム』や映画『orange -オレンジ-』で一緒だったので、気兼ねなく話せましたけど。あんまり「俺が率先して…」と言いたくはないんですが、最初の頃はけっこう、意識して話すようにしてましたね。



「好きだ」と思った相手とちゃんと結ばれたい



――時空を超えて、何度も過去に戻って運命を変えようとする陸と葵海の純愛についてはどんなことを感じましたか?

直哉の立場で言わせてもらうと、「陸、マジで超ズルい!」ですね(笑)。

――確かに。クールで完璧なイメージの陸でしたが、種を明かせば、これまでも失敗するたびに、過去に戻ってやり直していたという……。

現場でも「陸、けっこうサイテーじゃん?」という声はあがってましたね(笑)。直哉が葵海に告白する前に、わざわざ幼なじみの陸に仁義を切るところがありますけど、にもかかわらず、途中で陸と葵海が手をつないで登場したときは、演じながらも「いやいやいや…」って(苦笑)。僕の気持ちは映画を見てもらえばわかると思いますが、いきなりかよ!って(笑)。



――『orange -オレンジ-』でもそういうシーンがありますが、なかなか本命の女性と結ばれないという苦しい立場が…。

あははは。実はここのところ、竜星 涼の“いい人”キャンペーンを実施中でして……。

――“恋敵”とか“ライバル”ではなく、“いい人”ゆえになかなか恋が実らない…(苦笑)。

キャンペーンが続いてまして…(笑)。もちろん「好きだ」と思った相手とちゃんと結ばれたいんですけど、なかなかそうはいかず。男から見て「こいつ、いいヤツだな」って思うようなタイプのキャラクターですよね。




――まさに! 『orange -オレンジ-』の須和弘人に関しては「本命の成瀬 翔(山崎賢人)よりも須和派!」という観客も多かったですし、かなり反響が大きかったのでは?

そうですね。須和にしろ、今回の直哉にしろ、核にあるのは“誠実さ”や“まっすぐさ”といった部分。そういう役を多くいただけるということは、僕自身に対しても、そういうイメージを重ねてくださる方が多いということなのかな? と思うとうれしいですね。

――竜星さんに対して、映画の中の陸のような“完璧なイケメン”というイメージを持っている人も多いと思います。劇中で、直哉や鉄太は陸の欠点、ダメな部分を必死で探そうとしますが、竜星さんにも欠点はあるんですか?

ありますね。時間にけっこう、ルーズですね。しかも、それに対して言い訳しようとするという…(苦笑)。

――結構、ガチな欠点ですね…(笑)。

基本、言い訳から入ります(笑)。“イケメン”と言っていただけることに関しては、「親に感謝」としか言いようがないですが、僕から代表して言わせてもらえれば「けっこうダメなヤツ多いぞ!」ですかね?(笑) いや、僕だけかな……(苦笑)。





どうしてココに? 芸能界にいる自分に戸惑いも…



――2010年にこの世界に入って、今年で8年目です。着実に知名度も上がり、主演作品も増えてきましたが、これまでの道のりをご自分で振り返ってみていかがですか?

個人的には「まだまだ」「もっともっと!」という気持ち――もっといろんな作品で、いろんな役柄を演じ、いろんな監督さんや共演者と出会いたいって気持ちはあります。ただ、ふと、周りを見渡したときに不思議な気持ちになることがあって…。

――不思議な気持ち?

今回の健太郎だったり、『orange -オレンジ-』の賢人だったり、誰もが知っている人気俳優と一緒に仕事していて、連絡先とか知ってたりして(笑)、「あぁ、自分は本当に芸能界で、役者として生きてるんだなぁ」って。やっぱり、いまだにどこか不思議なんですよ。昔からこの世界を目指してたわけでもない自分が、ここにいることに対して「な、何なんだ? この環境は…」って。




――いまだに、ですか?(笑)

高校までごくごく普通の世界にいて、まったく別世界として芸能界というものを見てたんで、いまだにそれが抜けないし、その世界でいま、自分が息づいてることに「どうした、お前?」って(笑)。ただ、やはり同世代が頑張っている姿は刺激になるし「もっと!」という思いもわいてきます。

――名前のあがった坂口さんや山崎さんは、いわゆる“ブレイク”という領域に歩みを進めたと思います。ほぼ同世代の俳優として、ブレイクという状態をどんなふうに見ていますか?

いやぁ、よくわかんないものですよね、ブレイクって(笑)。以前からよく知っている人間が突然、世間では特別な存在になって…。当たり前ですけど、一緒にいても何が変わるってわけでもなくごく普通ですよ。そこには、本人の魅力はもちろん、作品や役柄の力、タイミング、いろんなものが関わってるんでしょうけど。

――本人も周囲も制御できないままに、社会現象になったり…。

傍からそういうのを見てて「スゴイな!」「いいなぁ」と思ったり、作品が持つ影響力について考えさせられたりもしました。でも、もしかしたら、そこで失うものもあるのかもしれないですよね…。いや、ブレイクって悪いものとはまったく思ってないし、むしろいまでも「いいなぁ」と思ってるし、自分がそうなりたい、そうならないといけない! とも思ってるんですが。




――その状況に立って、初めて見えてくる景色があるのかもしれません。

そう思います。そういう状態になることで、自分が「いい」と心から思う作品を、より多くの人に届けるチャンスも手に入れられるとも思います。ただ、そのために世間が求めるようなイメージの役柄ばかりをやればいいかというと、そうじゃないものをやりたい気持ちもあります。

――昨年公開の映画『シマウマ』などは、まさにイメージを裏切るような暴力的で過激な役柄でしたね。一方で、竜星さんを“次にブレイクが期待される若手俳優”とカテゴライズする流れも確実にできつつあります。

あはは。そうなる覚悟はね、ありますよ。ただ、自分は特に映画が好きで、いまはできるだけ映画にいっぱい出たいという気持ちで、仕事をさせてもらっています。歩みは人それぞれだと思いますし、僕は僕のスピードで、ひとつひとつの役を演じ、達すべき場所に到達できたらいいな、と思ってます。



【プロフィール】
竜星 涼(りゅうせい・りょう)/1993年3月24日生まれ。東京都出身。A型。2010年、ドラマ『素直になれなくて』(フジテレビ系)で俳優デビュー。2013年には『獣電戦隊キョウリュウジャー』(テレビ朝日系)にて桐生ダイゴ/キョウリュウレッドを演じ、注目を集める。その後も『ごめんね青春!』(TBS系)、『賢者の愛』(WOWOW)などの話題作に出演。映画では、2016年に主演作『シマウマ』、『泣き虫ピエロの結婚式』が公開。現在、主演映画『Bros.マックスマン』が公開中。秋には『先生!』の公開も控える。
【ブログ】http://ameblo.jp/ryoryusei/
【スタッフ公式Twitter】@ryusei_staff
【公式サイト】http://www.ken-on.co.jp/ryusei/


■映画『君と100回目の恋』
2月4日(土)から全国ロードショー!
http://kimi100.com/


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■受付期間:2017年1月26日(木)12:00〜2月1日(水)12:00

■当選者確定フロー
・当選者発表日/2月2日(木)
・当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、発送先のご連絡 (個人情報の安全な受け渡し)のため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
・当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから2月2日(木)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただきます。2月5日(日)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。

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