問題の小学生暴行YouTube動画

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「最近の小学生は、先生も殴る」

 10月23日、韓国でSNS上にショッキングなタイトルの動画が投稿され、波紋を広げている。動画では、男子小学生が年配の女性教師に反抗する様子が一部始終収められているのだが、児童が怒りのままに教卓に置いてあるマグカップを投げつけたり、壁の隅まで教師を追いつめる姿は尋常ではない。

 さらに驚くべきは、その場にいたほかの児童の対応だ。動画を見る限り、同級生の暴走を止める児童がいないどころか、6〜7人が大喜びでスマートフォンの撮影に励んでいる。実際、動画上には「この動画、ネットに流そうぜ」などといった、無邪気な発言も録音されている。どうやら、動画の出どころは、この児童たちで間違いなさそうだ。

 動画が撮影された小学校は、10月24日時点で明らかになっていないが、無修正でアップされた動画が出回っている以上、特定されるのも時間の問題だ。また、独特のなまりから、慶尚南道(キョンサンナムド)地方ではないかと指摘する声もある。

 このショッキングな動画に、ネット民は「親がちゃんと子どもを教育できていないから、学校が荒れるんだ」「こんな動画を見ると、教育現場が心配になる」「こんなクソガキ、ボコボコにしてやりたい」などと、学校教育の崩壊に嘆きの声を上げている。

 長幼の序を尊ぶ韓国において、この動画は大きな波紋を呼んだが、実は今年3月にも同様の事件が起きている。その際には、小学4年生の男子児童が女性教師の顔面を全力で殴りつけ、全治2週間のケガを負わせている。
 
 事件は、男子児童とその家族が謝罪文を出し、転校することで収束が図られたが、当時、世間に与えた衝撃は非常に大きいものだった。この2つの騒動を通して、最近では、学校教師の人権が軽んじられている、という憂慮の声も上がっている。

 儒教の影響が強い韓国では、目上の人を敬う伝統があったはずなのだが、そうした認識も、徐々に変わりつつあるのかもしれない……。