“日本兵”を殴るイベントに列、観光地での企画に中国内から批判も。

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去る9月3日、中国・北京では「抗日戦勝利70周年」を祝う式典が催されたが、それに伴い、一部の中国人の間では反日気運が高まっている。河南省のとある観光地では、日本兵の人形を“殴る”イベントが催され、多くの人が雨の中列をなして憂さ晴らしをしたという。

このイベントが催されたのは式典翌日の4日のこと。会場では日本の戦犯を展示するボードとともに、日本兵を模した人形がフェンスにくくりつけられ、来場者は歩きながらこの人形を殴ったり、罵倒したりすることができる。当日は雨であったにも関わらず、傘をさした人や雨合羽を身につけた人が列をなし、次々と“仮想日本兵”に怒りの矛先をぶつけたそうだ。

もちろん、中には面白半分で参加している人もおり、会場では笑い声も聞こえていたそうだが、主催者が客寄せのために“反日”を利用したのは確か。一部の出来事であるとしても、こうしたイベントがいまだに開催されているという側面を考えれば、日中友好推進にはまだまだ多くの障壁があることが理解できるだろう。

ちなみに、中国のネットユーザーはこのイベントに賛否両論。「馬鹿らしい」「同じ中国人として恥ずかしい」「時代錯誤」などと批判する声も多々あり、未来志向の日中関係を望んでいる人も多くいることは付け加えておきたい。