ボールを失うという行為が持つ意味は、ポジションによって大きく異なる。攻撃的なポジションの選手が、突破を仕掛けたもののボールを奪われた──悪いことではない。アグレッシブなドリブルやスルーパスを狙った相手のプレーは、失点を避けることができても守備側の記憶に刻まれる。ボールを失ったトライは、攻撃側からすればゴールへの、守備側からすれば失点の序章になりうるのだ。9月5日のウルグアイ戦で、坂井達弥が国