『地上の星』(村木 嵐) 歴史小説を書くようになって最初に買った本が吉川弘文館の『日本史総合年表』だった。たぶん歴史作家にとっては必携の書のひとつで、小さなテーブルで書くことの多い私も常にそばに置いている。 千ページを超す厚い大きな本で、文字が虫のように小さい。顔を近づけなければ読めないが、あまりの重さに傍まで持って来るにも力が要る。仕方がないので開いたまま持ち手つきのプラケ&#12540