日常的に、一つひとつ意識しながら立つ・座る・歩くといった動作をおこなう人は少ないだろう。生活のなかで繰り返しおこなうことで、ごく自然におこなえるよう体が記憶しているからだ。では、事故や病気で体の一部を失い、記憶通りの動きができなくなるとどうなるのだろうか。今回ご紹介する書籍『記憶する体』(春秋社)には、先天的・後天的な理由から体の一部、もしくは機能を失った方々が登場する。彼・彼女たちの生活を知