2014年に公表された「伊藤レポート」では、上場企業が資本効率を重視する「ROE経営」への機運の高まりに大きな役割を果たした。ところが、ESG(環境・社会・ガバナンス)をはじめとする長期投資の観点から論考をまとめた報告書「伊藤レポート2.0」が今年10月終盤に新たに発表されたものの、ほとんど注目されていない。その理由を探った。(『週刊ダイヤモンド』編集部竹田幸平)大旋風を巻き起こした2014年の「伊藤レポート」「