ルーマニア中央部に位置するトランシルヴァニア地方。「森の彼方の国」を意味するこの地方には、今なお中世のたたずまいを残す美しい町が点在しています。そのひとつが、トゥンパ山とポスタヴァルル山のふもとに広がる古都・ブラショフ。12世紀にドイツ商人が町を建設したのがはじまりで、ルーマニア人、ハンガリー人を合わせた3民族の手によって発展してきました。もともとドイツ人が築いただけあって、町を歩けばドイツの香りが