by My Gadgetic

Windows 10は無料でWindows 7・Windows 8.1などからアップグレード可能と発表されていますが、一方でタッチスクリーン端末用のOSであるMicrosoft Windows RTはアップグレード対象外で、独自の進化を遂げていくものと見られていました。しかし、海外ニュースサイトのThe Vergeが独自にMicrosoftとコンタクトを取ったところ、MicrosoftはWindows RT搭載端末の製造を今後行わないことが明らかになりました。

Windows RT is officially dead | The Verge

http://www.theverge.com/2015/2/3/7974759/windows-rt-is-dead



Microsoft is no longer manufacturing the Surface 2 | The Verge

http://www.theverge.com/2015/1/27/7918209/microsoft-is-no-longer-manufacturing-the-surface-2



2015年1月22日に行われたMicrosoftのWindows 10イベントでWindows 7・Windows 8.1などは無料でWindows 10にアップグレード可能だと発表されました。この時Windows RTについては発表されなかったのですが、質疑応答で「Windows RTでも同様にアップグレードが可能になるのか」という質問に対し「Surface ProラインナップはWindows 10にアップデート可能となります。Windows RTを搭載するSurfaceに向けた別のアップデートも準備しているところで、これはWindows 10の一部機能を持ったものになるだろう」とMicrosoft側はコメントしていました

Windows RTを搭載している端末の代表格はタブレット端末Surfaceで、2014年に発売されたNokia Lumia 2520にもWindows RTは搭載されています。しかし、Microsoftは発表会後の1月末にSurface 2やWindows RT搭載タブレットの製造をストップすることを発表、その一週間後には「Nokia Lumia 2520はMicrosoftStore.comやMicrosoftのショップで今後も購入可能なものの、製造そのものはストップされる」ということを伝えました。



by Shannon Sabra

ARMアーキテクチャを採用したWindows RTは発表された最初こそLenovo・Asus・Samsung・Dellから支持されていましたが、「タッチベースのアプリの欠如」「デスクトップモードの使いづらさ」「Windows RTという変な名前」などを理由にユーザーからの人気が失速するとともに「失敗作だ」と見なされ、Microsoftは最終的に在庫調整に9億ドルの費用を計上することとなりました。最近では7〜8インチのWindowsタブレットにIntelベースのチップを採用するメーカーも多く存在します。

Windows 10を搭載したタブレットがARMベースなのかどうかは現時点において明言されていませんが、「Surface 2の失敗とSurface Pro 3の成功からWindows 10はIntelベースのタブレットになるだろう」とThe Vergeは予想しています。