間もなくアジアカップをめぐってミランと日本代表の“本田争奪戦”が勃発!?
本田圭佑のミランにおける重要度は時とともに高まっている。まだ序盤戦とはいえ、6試合で4得点は立派な記録であり、称賛に何ら異論はないだろう。
ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ副会長は、6節のキエーボ戦で見事なFKを決めた本田を手放しで褒め称えた後、来年1月のアジアカップで日本代表から本田が招集された場合のことを聞かれ、「大きな失望だ」と答えている。
たしかに、ミランにとっては計算できる得点源・戦力となった本田を長期間欠くことは痛いに違いない。本田にしても、ようやく足場を築いたところでチームを離れるのには不安もあるだろう。
しかし、アジアカップは単にアジアの王者を決めるだけでなく、次のコンフェデレーションズ・カップ(2017年)の出場権もかかっているだけに、是非とも勝ちたいコンペティションである。調子の良い本田はアギーレ・ジャパンにおいても重要度の高い選手であり、招集の可能性は高いと思われる。そうなればFIFAの規定によって、ミランにこれを拒否する権利はない。
ちなみに、アジアカップの開催期間は来年1月の9日から31日まで。この期間の前後を含めたミランの日程は以下の通りである。なお、日本の成績次第で離脱する試合数は多少変わるだろう。
◇2015アジアカップ期間前後のミランの日程
1月6〜8日:サッスオーロ(H) 最下位
1月10〜11日:トリノ(A) 14位
1月17〜18日:アタランタ(H) 17位
1月24〜25日:ラツィオ(A) 8位
1月31日〜2月1日:パルマ(H) 18位
※順位はセリエA第6節終了時点
現在の順位で見ると、幸運にもラツィオを除けば下位チームの対戦が多いので、他のメンバーでも十分に対応できるかもしれないが、逆に言えば本田にとっては、さらなる実績を積む機会を失うということでもある。
また、チームは1試合ごとにも進化するものであり、最大で5試合で離脱した後、本田がチームにすぐにフィットできるか、という不安も残る。パルマ戦まで離脱したとして、次の相手は最も難敵のユベントス(2月7〜8日にアウェーで対戦)だ。順位をひとつでも上げるために重要な一戦だけに、これにはフィリッポ・インザーギ監督も頭を悩ますことだろう。
なお1月といえば、アフリカでもネーションズカップがモロッコで開催(1月17日〜2月7日)されるが、もしガーナが本大会出場を果たせば、マイケル・エッシェン、サリー・ムンタリの長期離脱という可能性も生じてくる……。
そして何よりもミランが怖れるのが、アジアカップで本田が怪我をすることだ。2011年の大会では、ドルトムントの香川真司が韓国戦で足の指を骨折し、以降のシーズンを棒に振る羽目となったが、来年1月のオーストラリアで本田が同じ目に遭わないという保証はない。
思い起こせば2001年、日韓で開催されたコンフェデレーションズ・カップで、中田英寿は所属するローマの実に18年ぶりのリーグ優勝が目前だったこともあり、準決勝のオーストラリア戦で自らFKを決めて勝利を日本にもたらした後、イタリアに戻っていった。
クラブ、代表の間で綱引きが行なわれる状況は、本田にとってはうれしいことであるが、果たして来年1月に向けて、ミラン、日本代表、そして本田との間で、どのような駆け引きが行なわれ、いかなる結論が下されるだろうか。
ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ副会長は、6節のキエーボ戦で見事なFKを決めた本田を手放しで褒め称えた後、来年1月のアジアカップで日本代表から本田が招集された場合のことを聞かれ、「大きな失望だ」と答えている。
たしかに、ミランにとっては計算できる得点源・戦力となった本田を長期間欠くことは痛いに違いない。本田にしても、ようやく足場を築いたところでチームを離れるのには不安もあるだろう。
しかし、アジアカップは単にアジアの王者を決めるだけでなく、次のコンフェデレーションズ・カップ(2017年)の出場権もかかっているだけに、是非とも勝ちたいコンペティションである。調子の良い本田はアギーレ・ジャパンにおいても重要度の高い選手であり、招集の可能性は高いと思われる。そうなればFIFAの規定によって、ミランにこれを拒否する権利はない。
ちなみに、アジアカップの開催期間は来年1月の9日から31日まで。この期間の前後を含めたミランの日程は以下の通りである。なお、日本の成績次第で離脱する試合数は多少変わるだろう。
◇2015アジアカップ期間前後のミランの日程
1月6〜8日:サッスオーロ(H) 最下位
1月10〜11日:トリノ(A) 14位
1月17〜18日:アタランタ(H) 17位
1月24〜25日:ラツィオ(A) 8位
1月31日〜2月1日:パルマ(H) 18位
※順位はセリエA第6節終了時点
現在の順位で見ると、幸運にもラツィオを除けば下位チームの対戦が多いので、他のメンバーでも十分に対応できるかもしれないが、逆に言えば本田にとっては、さらなる実績を積む機会を失うということでもある。
また、チームは1試合ごとにも進化するものであり、最大で5試合で離脱した後、本田がチームにすぐにフィットできるか、という不安も残る。パルマ戦まで離脱したとして、次の相手は最も難敵のユベントス(2月7〜8日にアウェーで対戦)だ。順位をひとつでも上げるために重要な一戦だけに、これにはフィリッポ・インザーギ監督も頭を悩ますことだろう。
なお1月といえば、アフリカでもネーションズカップがモロッコで開催(1月17日〜2月7日)されるが、もしガーナが本大会出場を果たせば、マイケル・エッシェン、サリー・ムンタリの長期離脱という可能性も生じてくる……。
そして何よりもミランが怖れるのが、アジアカップで本田が怪我をすることだ。2011年の大会では、ドルトムントの香川真司が韓国戦で足の指を骨折し、以降のシーズンを棒に振る羽目となったが、来年1月のオーストラリアで本田が同じ目に遭わないという保証はない。
思い起こせば2001年、日韓で開催されたコンフェデレーションズ・カップで、中田英寿は所属するローマの実に18年ぶりのリーグ優勝が目前だったこともあり、準決勝のオーストラリア戦で自らFKを決めて勝利を日本にもたらした後、イタリアに戻っていった。
クラブ、代表の間で綱引きが行なわれる状況は、本田にとってはうれしいことであるが、果たして来年1月に向けて、ミラン、日本代表、そして本田との間で、どのような駆け引きが行なわれ、いかなる結論が下されるだろうか。