この症状が出たら危険信号!「社会人アニメファンあるある」5パターン

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3ヵ月毎に大量の新作が放映をされる昨今のアニメ事情。おもしろい作品、素敵な作品に沢山出会えて幸せではありますが、毎日の会社勤めで多忙な日々を送るアニメ好きのサラリーマンの中には、なかなかアニメを観る時間が作れずに次々にレコーダーに新作が溜まっていく……という、もどかしい思いをされていらっしゃる方も多いことかと思います。

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そこで、そんな忙しい社会人アニメファンがついついやってしまいがちなアニメ視聴時の"あるある"をちょっとまとめてみました。いくつか引っかかる、共感できるものがあった貴方は、もしかしたら仕事に追われてアニメをゆっくり楽しむ余裕が無くなっているのかも……?

■その1「録画したアニメのオープニング曲やエンディング曲を飛ばして観てしまう」

アニメは観たい! しかし時間がない! というわけで、思わずやってしまうのが視聴時間の効率化。レコーダーに録画したアニメ作品を観る時に、CMは勿論のこと、オープニングやエンディングまで飛ばして観てしまう!

オープニングとエンディングは毎回同じ映像と曲が流れるわけですから、それを観ている時間があったら溜まっている作品を次々に消化せねば……と焦って作品を観てしまうこと、あると思うんです。

確かに、本筋のストーリーの部分だけ観れば作品を追いかけることは出来ますが、最近はエピソード毎に主題歌が変わるアニメ作品や特別なエピソードにいつもとは違うスペシャルな楽曲を使用するといった演出を用いる作品もありますから、出来る事ならオープニングやエンディングにも目を通しておきたいところ。

特に、アニメのエンディングなんて、演出や絵コンテ、脚本家さんのお名前やゲストキャラとして出演をした声優さんのクレジット等など、各エピソードを構成する重要な情報が詰め込まれているわけですから、本来ならゆっくりとチェックをすべきなんですが……余裕が無い時は、後でWikipediaをチェックすればキャッチアップ出来るし……と思わず、リモコンのスキップボタンを押してしまうのです。

効率化ばかりを求めて主題歌を飛ばしてしまうのも考えものだと分かってはいるのですが、それにしたって忙しいし時間が無い! まさに、アニメ好きな社会人の哀しさが爆発する瞬間です。

■その2「バンクシーンを早送りで観てしまう」

アニメ作品のオープニングやエンディングと同様に、時間が無い時についつい飛ばしがちなのがバンクシーン。バンクシーンとは、ロボットアニメの合体、発進シーンや魔法少女アニメの変身シーンなどなど、アニメの中で毎回流れる同一の映像のことです。

実は、バンクシーンは使い回しを出来る映像だからこそ、そこをスタッフは全力投球で制作をしています。つまり、バンクシーンは、絵が綺麗でよく動くアニメの魅力と見どころがタップリと詰め込まれたシークエンスなのですが、社会人アニメファンは毎週流れる同じ映像を観ている暇なんて無い! と、ついつい早送りしてしまうのです。

自分なんかは『プリキュア』シリーズを観ている時に、この行動をとってしまいがちで、そんな時は「あぁ……自分、疲れているんだな……」とシミジミと実感をしてしまいます。

泉谷しげるさんの『春夏秋冬』の歌詞の一節ではありませんが、まさに「『プリキュア』の変身シーンを眺める余裕もなく」です。こんな私に誰がした。誰のせいでもありゃしない、皆、仕事が悪いのさ……。

ちなみに、こういった視聴時間の効率化ですが、熱狂的なアニメファンの中には、視聴時間短縮の為にアニメそのものを2倍速で観たりする方もいらっしゃるそうです。

何もそこまでしてアニメを観なくても……と思われるかもしれませんが、仕事とアニメの視聴時間の両立の難しさはファンならば誰しもが頭を悩ませるところ。その気持ちは分からないでもないんですよね。

■その3「長期間の作品よりも1クールの作品を、30分の作品よりも5分アニメを優先的に観てしまう」

会社での業務に追われるサラリーマンにとって、アニメを観る時間を確保するのはなかなかに大変です。そこで、重要になってくるのがアニメの放映期間。一年や半年間という長期間で放映をされる作品よりは、3ヶ月間……所謂"1クール"で放映をされる作品を先に観てしまう……という"あるある"。

1クール放映の作品ならば一本のアニメにつき全話観ても大体10話〜13話で作品が完結しますから、ジックリと腰を据えて観る必要のある長期スパンでの放映作品よりも取っ付き易いわけです。更に、これが重症になると、放送時間が30分のアニメではなく、5分のショートアニメを優先的に観始めます。

『てーきゅう』や『ミス・モノクローム』、『犬神さんと猫山さん』など、最近ではコンスタントに新作が発表される様になった5分枠のショートアニメ。全話観ても、1時間足らずで視聴が可能。

しかも、作品のファンになり手元にソフトを残しておこうとDVDやBDを購入しても、大体がディスク一枚に全話がパッケージされていてお財布にも優しい……と時間もお金も無い社会人にとっては何気に良いことづくめなんです。

そんなわけで、思わず、長期放送のアニメを先送りにして、放送期間も時間も短い作品に手を伸ばしてしまいがちなんですよね……。

■その4「ハードな作品よりも癒し系の作品を求め始める」

職場での人間関係のストレス、連日の残業、日々、積もっていく肉体疲労……。会社の規模や収入に関係なく、やっぱり社会人って大変なんです。誰しもが日々の労働で疲弊していくものなんです。

そうなってくると、アニメを視聴する時の作品のチョイスにも少なからぬ影響が出てきます。ハードなSF作品やシリアスなドラマ性の作品よりも、可愛い女の子達がただただ無邪気に楽しそうにしている……『きんいろモザイク』や『ご注文はうさぎですか?』といった所謂"萌え四コマ"原作のアニメ作品や"空気系""日常系"と呼ばれるアニメ作品に強く惹かれていく様になります。

そうした作品が我々、疲れたサラリーマンに与えてくれるのはズバリ"癒やし"です。可愛らしい女の子達が画面の中で微笑んでいる……ただそれだけで良いのです。ギスギスした人間関係とか悲しいエピソードとかは、現実世界の中だけで十分なのです。

せめてアニメの中だけは、幸せな空気に浸りたい、癒やしを求めたい……昨今の萌え四コマアニメや日常系アニメの人気の高さには、そうした社会人アニメファン達の切実な思いが込められているのかもしれません。

■その5「田舎や地方を舞台にしたアニメに癒やされ、田舎暮らしに憧れ始める」

そして、そんな日常系アニメ作品群の中でも、『のんのんびより』や『たまゆら』『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』の様に田舎、地方を舞台にしたアニメは、都会暮らしで疲れ果てたサラリーマンの心を掴んで離しません。

アニメで描かれる長閑な田園風景や密度が高く殺風景な都会の景色とは違う地方ならではの温かみのある背景は、まさに癒やしそのもの。そこで繰り広げられるのんびりとしたポップなストーリーを観ていると、不意に都会の喧騒が馬鹿馬鹿しく虚しいものに思えてきて、田舎暮らしに憧れたりし始めます。

何だったら、田舎に行けばアニメに出てくる様な可愛い女の子と付き合えたりするんじゃないかと妄想を繰り広げたりとかまでするものなのです。

……が、田舎に行ったら今みたいに沢山のアニメをリアルタイムで観ることは出来なくなるじゃないかとふと気付き、都会のくたびれた社会人アニメファンは不意に現実に引き戻されます。そんな時は、自分で自分に言い聞かせましょう。「お前は疲れてる」「ゆっくりアニメでも観て、少し休め」と……。

アニメの舞台になった地方を巡る"聖地巡礼"も大ブームとなっている今日この頃ですが、その人気の裏にはこういった社会人特有の切実な願望があったりするのかもしれないですね。


というわけで、社会人で尚且つアニメファンとして、日々のアニメ視聴の中で思っていた"あるある"ネタをまとめてみました。とはいえ、本当はそれぞれのアニメ作品に対して丁寧に、そして、長く愛を込めて接していくのがベスト。

何だか毎日が忙しない社会人。日々の中で、時間や余裕を作るのはなかなか大変かもしれませんが、大好きなアニメくらいは心に余裕を持ってジックリと、作り手側に感謝をしつつ楽しみたいものですね。