「自分に自信がない」状態から抜け出すには?
誰もが抱える日常の「不安」や「孤独」。それが強くなればなるほど、ストレスが重なり、心身が蝕まれていきます。では、孤独や不安、そしてストレスから解放されるにはどうすればいいのでしょうか。
『魂を浄化するソウル・セラピー』 (マイナビ/刊)の著者で、スピリチュアル・ヒーラーとして活躍する上田佳穂さんは、「魂」を覆う想いを溶かすことで、そうしたネガティブな感情がなくなり、魂が生き生きと輝くようになると述べています。
しかし、私たち普通の人にとっては“スピリチュアル”の世界に触れる機会はそうありません。そもそも、スピリチュアル・ヒーリングとはどのようなものなのでしょうか?
上田佳穂さんへのインタビュー後編をお届けします。
■「自分に自信がない」から抜け出すには?
――上田さんが最初にセラピーを受けたときに、ご自身の魂を覆っていたものはなんだったのですか?
上田:将来に対する不安ですね。私は今まで間違えた選択をしてきたのではないか、とか、こういう風にしないといけない、でもできない…と考えていました。
――上田さんはもともと税理士として働いて、職場でもご活躍されていたそうですが、そういう状況でも、やはり将来の希望は見えなかったのですか?
上田:そうですね。なんというか…税理士の仕事にすごく追われていたのだと思います。今振り返ってみると、情熱を傾けられていなかったと思いますし、ただ追われて一生懸命やっている状態でしたが、それが周囲からは仕事熱心だと見られていたのかもしれません。
でも、当時の自分は、ギリギリのところに追い詰められているように感じて、転職をしようにも、税理士と同じような「24時間働きます!」というような業界しか目に入らず、未来が暗く感じていました。私は外資系の税理士事務所に入っていて、当時一緒に仕事をしていた業界というのが、例えば外資系の投資銀行だったり、コンサルティングファームだったりで、そういう業界の過酷さも知っていました。「そんなに大変なら、仕事をやめればいいじゃない」と思うかもしれませんが、やめるのも不安なのです。(苦笑)当時は不安を解消するために働いていたところがあって、完全にワーカーホリック状態でした。
ある日、休日に街を歩いていて、ふと空を見たときに、ポロッと涙が流れてきて。「私、心がこんなに疲れているんだ」と思ったことを覚えています。当時は新聞を読むのも苦痛でした。紙面を広げると、また外資系企業が日本の企業を買収!と書いてあり、「また仕事が増える…」と思っていましたからね。
――あまりにも多忙すぎて、魂が覆われてしまい、不安ばかりが先に行っていた。でも、その部分に気づけたことは良かったですよね。
上田:魂がその生活から抜け出すこと求めていたのだと思います。
ちょうどその時期に、妹の部屋にあったブライアン・ワイス博士の『前世療法』という本を読んだのです。その本を読んだのはそれが初めてではなかったのですが、ちゃんと読んだのは初めてで、自分も前世療法を受けてみたくなりました。でも、なかなか近場にそういう人がいなくて困っていたところ、母の友人が前世を見ることができる人がいるというので、紹介してもらって見ていただきました。そうしたらすごく楽になって驚きました。そこで母もはまって、最初の話に戻ります(笑)。
――例えば、自分に自信が持てない人に自信を持ってもらえるにはどうすればいいのですか?
上田:自分に自信がない人は、まだスタートラインに立ってもないのに、いきなりハイレベルを求めようとする人が多いんです。そんなに急にできるようになる人はいないですよね。だから、どうしても自信をなくしてしまうんです。
これを解決するには、自分が今どこにいるか自覚することが大切です。できない自分を責めるのではなくて、ただ自覚して、可能性のある自分を信じて、一つずつ積み重ねていきます。自分との小さな約束を守り続けていくということでもいいんです。必要なことは冷静に今の自分を認めて、できることをコツコツと積み重ねるうちに、変化していく自分に気づいて、自分を信頼できるようになります。
自信がないというのが、動かない言い訳になってしまっている人もいますよね。だから、失敗してもいいから動いてほしいと思っています。失敗したと思っても、そこには学びや気づきが必ずあって、それがまた次へのステップになりますから、失敗は怖がらないでほしいなと思います。
――今おっしゃった自分自身を見つめ直すことの大切さは、本書にも書かれていましたね。
上田:魂を浄化するために一番大きなことだと思います。見つめ直すことで、認めたくない自分が出てくるかもしれません。でも、認めたくないと思っている自分もダメだと思う自分も、丸ごと受け入れてほしいです。ありのままの自分を受け入れて初めて、自分をどう伸ばしていくかという話になりますからね。
――本書『魂を浄化するソウル・セラピー』をどのような方に読んで欲しいとお考えですか?
上田:不安がいっぱいで、悩んでいる人ですね。昔の私のような人にはぜひ読んでほしいです。追い詰められているかもしれないけれど、冷静になって自分を見つめれば、いくらでも人生は可能性がありますし、あなたは神様に愛されていますよ、とお伝えしたいです。
――では、この本を通して一番伝えたかったことを最後に教えて下さい。
上田:大丈夫だよ、という一言がメッセージです。今がどんなにつらくても大丈夫、あなたは神様に愛されているよと伝えたいですね。未来への不安や過去の後悔に苛まされて生きるのではなくて、なんとかなると常に楽観的に思ってほしいです。
この本が、あなた自身を愛する一助になれば嬉しいです。
(了)
『魂を浄化するソウル・セラピー』 (マイナビ/刊)の著者で、スピリチュアル・ヒーラーとして活躍する上田佳穂さんは、「魂」を覆う想いを溶かすことで、そうしたネガティブな感情がなくなり、魂が生き生きと輝くようになると述べています。
しかし、私たち普通の人にとっては“スピリチュアル”の世界に触れる機会はそうありません。そもそも、スピリチュアル・ヒーリングとはどのようなものなのでしょうか?
上田佳穂さんへのインタビュー後編をお届けします。
――上田さんが最初にセラピーを受けたときに、ご自身の魂を覆っていたものはなんだったのですか?
上田:将来に対する不安ですね。私は今まで間違えた選択をしてきたのではないか、とか、こういう風にしないといけない、でもできない…と考えていました。
――上田さんはもともと税理士として働いて、職場でもご活躍されていたそうですが、そういう状況でも、やはり将来の希望は見えなかったのですか?
上田:そうですね。なんというか…税理士の仕事にすごく追われていたのだと思います。今振り返ってみると、情熱を傾けられていなかったと思いますし、ただ追われて一生懸命やっている状態でしたが、それが周囲からは仕事熱心だと見られていたのかもしれません。
でも、当時の自分は、ギリギリのところに追い詰められているように感じて、転職をしようにも、税理士と同じような「24時間働きます!」というような業界しか目に入らず、未来が暗く感じていました。私は外資系の税理士事務所に入っていて、当時一緒に仕事をしていた業界というのが、例えば外資系の投資銀行だったり、コンサルティングファームだったりで、そういう業界の過酷さも知っていました。「そんなに大変なら、仕事をやめればいいじゃない」と思うかもしれませんが、やめるのも不安なのです。(苦笑)当時は不安を解消するために働いていたところがあって、完全にワーカーホリック状態でした。
ある日、休日に街を歩いていて、ふと空を見たときに、ポロッと涙が流れてきて。「私、心がこんなに疲れているんだ」と思ったことを覚えています。当時は新聞を読むのも苦痛でした。紙面を広げると、また外資系企業が日本の企業を買収!と書いてあり、「また仕事が増える…」と思っていましたからね。
――あまりにも多忙すぎて、魂が覆われてしまい、不安ばかりが先に行っていた。でも、その部分に気づけたことは良かったですよね。
上田:魂がその生活から抜け出すこと求めていたのだと思います。
ちょうどその時期に、妹の部屋にあったブライアン・ワイス博士の『前世療法』という本を読んだのです。その本を読んだのはそれが初めてではなかったのですが、ちゃんと読んだのは初めてで、自分も前世療法を受けてみたくなりました。でも、なかなか近場にそういう人がいなくて困っていたところ、母の友人が前世を見ることができる人がいるというので、紹介してもらって見ていただきました。そうしたらすごく楽になって驚きました。そこで母もはまって、最初の話に戻ります(笑)。
――例えば、自分に自信が持てない人に自信を持ってもらえるにはどうすればいいのですか?
上田:自分に自信がない人は、まだスタートラインに立ってもないのに、いきなりハイレベルを求めようとする人が多いんです。そんなに急にできるようになる人はいないですよね。だから、どうしても自信をなくしてしまうんです。
これを解決するには、自分が今どこにいるか自覚することが大切です。できない自分を責めるのではなくて、ただ自覚して、可能性のある自分を信じて、一つずつ積み重ねていきます。自分との小さな約束を守り続けていくということでもいいんです。必要なことは冷静に今の自分を認めて、できることをコツコツと積み重ねるうちに、変化していく自分に気づいて、自分を信頼できるようになります。
自信がないというのが、動かない言い訳になってしまっている人もいますよね。だから、失敗してもいいから動いてほしいと思っています。失敗したと思っても、そこには学びや気づきが必ずあって、それがまた次へのステップになりますから、失敗は怖がらないでほしいなと思います。
――今おっしゃった自分自身を見つめ直すことの大切さは、本書にも書かれていましたね。
上田:魂を浄化するために一番大きなことだと思います。見つめ直すことで、認めたくない自分が出てくるかもしれません。でも、認めたくないと思っている自分もダメだと思う自分も、丸ごと受け入れてほしいです。ありのままの自分を受け入れて初めて、自分をどう伸ばしていくかという話になりますからね。
――本書『魂を浄化するソウル・セラピー』をどのような方に読んで欲しいとお考えですか?
上田:不安がいっぱいで、悩んでいる人ですね。昔の私のような人にはぜひ読んでほしいです。追い詰められているかもしれないけれど、冷静になって自分を見つめれば、いくらでも人生は可能性がありますし、あなたは神様に愛されていますよ、とお伝えしたいです。
――では、この本を通して一番伝えたかったことを最後に教えて下さい。
上田:大丈夫だよ、という一言がメッセージです。今がどんなにつらくても大丈夫、あなたは神様に愛されているよと伝えたいですね。未来への不安や過去の後悔に苛まされて生きるのではなくて、なんとかなると常に楽観的に思ってほしいです。
この本が、あなた自身を愛する一助になれば嬉しいです。
(了)