30代から老けないためには“筋トレ”が重要

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 「アンチエイジング」という言葉をよく聞くようになったが、歳をとっても若々しくいたいというのは多くの人が思うことだろう。
 ただ、見た目だけ若返らせても根本的な解決にはならない。カラダの中から老化を遅らせ、若返ることが大事なのだ。

 『20歳若く見える人の食べ方』(オーガスト・ハーゲスハイマー/著、SBクリエイティブ/刊)では、食生活を改善することによって「老けない、太らない、疲れない」カラダになるための手に入れる方法を紹介する。

 本書では「活性化酸素のダメージを最小限に抑える」「ホルモンバランスを整える」と、老化を遅らせ、カラダの中から若返ることができると主張されている。紹介されている「オーガスト流フードヒーリング」は、この2つのポイントを実現する方法だ。
 しかし、食生活以外で重要なものがある。運動だ。

 オーガスト流ヒーリングの効果をより引き出すためにも、運動はとても重要。アンチエイジングのためには、筋肉に強い刺激を与えることがポイントとなる。つまり筋トレだ。なぜ筋トレで強い刺激を与えることが大切なのか。その答えは、弱った筋肉を鍛えて成長させるためだ。その効果は3つある。

 1つ目は、加齢による筋肉減少を防止する効果。何も手を打たないと30代以降、下半身の筋肉が年1%ずつ減少する。しかし、筋トレで30代以降の減少が防げる。やり方次第では筋肉を成長させることができるのだ。さらに、筋トレは何歳から始めても効果があり、90代の高齢者でも筋肉が成長することがわかっているという。
 2つ目は、「筋肉に強い負荷がかかって壊れるかもしれない」と、脳が判断して筋肉の成長を助ける成長ホルモンを分泌する。血液中に分泌された成長ホルモンは筋肉だけではなく、皮膚や骨といった体内のあらゆる細胞に働きかけ、新陳代謝を促してアンチエイジングを進めるのだ。
 そして3つ目は、老化の発端となる肥満とインスリンの過剰分泌を抑える効果があるとういうことだ。筋肉は「ファストマッスル(速筋)」と「スローマッスル遅筋」に分けられが、速筋を増やしておけば、肥満を解消しながら、成長ホルモンの働きを邪魔するインスリンの過剰な分泌をセーブすることができる。さらに速筋が増えると、「基礎代謝量」がアップする。基礎代謝量は1日に消費するエネルギーの70%ほどを占めており、その30〜50%は筋肉で消費される。速筋が増えると基礎代謝量と消費エネルギーが増えるので、同じだけ食べても太りにくい体質になる。

 サプリメントやエステ、化粧品など、若返りの方法はたくさんあるが、やはり、食生活、運動という生活の基本を改善することが、自然に、健全にアンチエイジングできるのだろう。
(新刊JP編集部)