「イメージ」すると人生はどう変わるのか
「自分の力はこんなものじゃない」「俺にはもっと大きな可能性がある」
向上心の強い人ほどこんなことを考えるものですが、「では、自分の能力をフルに発揮するためにどんなことが必要なのか」というところまでわかっている人は多くありません。
『あなたの潜在能力を100%引き出すたった1つの方法』(SBクリエイティブ/刊)の著者で、ポテンシャル・トレーナーとして教育・人材育成の分野で活躍する生田知久さんによると、そのポイントは「イメージ力」。
眠っている才能を揺り起こして、自分の持てる能力を全て発揮するために「イメージ力」はどのような役割を果たすのでしょうか。
今回は生田さんご本人にインタビュー。イメージと能力開発の関係を伺いました。注目の後編です。
―「イメージ力」を高めていくことで、どんな効果が期待できますか?
生田:ありきたりな表現になりますが、「望み」が叶うようになります。一人で感情的にただ望んでいても、それが現実化されることはありません。それは、人は一人では何事も実現できないからです。では、何かを成し遂げる人は何が違うのか?それは「運」です。私の考える「運」とは、「誰かが運んできてくれるので、自分の力ではないラッキーな出来事」と思っています。
ですから、宝くじが当たるのは、私にとっては、単なる確率的なラッキーであって、真の意味の「運がいい人」ではありません。
本当に「運がいい人」は再現性があります。その「運がいい人」には、ついつい何か力を貸したくなってしまいます。そして、周りがその人の想いをほかの人に語ってしまいます。その結果、想いが実現する「ご縁」が運ばれてきて、結果的に実現できてしまうのです。
では、「運がいい人」は何が違うのか?
運がいい人は「物語を語っている」のです。志を持った「原体験の物語」、未来の「ヴィジョンの物語」。そして、この「物語」が人々に「意味」をもたらします。そして、人は「意味ある事」のために行動をとれるからこそ、日々が「有意義」になります。
ですから、人は、「自分の人生の物語」に「意味をもたらしてくれる物語」を語ってくれた人の想いを実現してあげたくなっちゃうのです。
だから、ついついその人の想いの実現のタネを運んでいきたくなるのです。
そう、「運がいい人」は「意味ある物語」を語れる人々です。そして、「運がいい人」は、本書でも紹介している「物語イメージ力」が極めて高い人々なのです。ですから、「運」を高めたければ、「イメージ力」を鍛えることがカギとなるのです。
―たとえば、ある大きな目標を達成したいと思ったとき、「イメージ力」をどのように使っていけばいいのでしょうか。
生田:これは本書で紹介している「ヴィジュアライゼーション体験力」を駆使することがカギとなります。実際にしていただくと皆さん驚愕されるのですが、人は1時間〜3時間ずっと「ヴィジョンをイメージの世界で疑似体験」することができるのです。ちょっと5分や10分イメージした程度では、精神にインパクトがおきません。詳細は本書でご紹介していますが、「なぜ大きな目標達成のためには、イメージ力が必要か?」「どのようにイメージ力を使うのか?」の基本を書かせていただきます。
まず、当たり前のことですが、大きな目標を達成するためには、「多大な努力」が必要です。この「多大な努力」をするためには、“どうしてもそうしたくなってしまう”「フロー状態」に入ることがカギです。そして、このフロー状態に入るためには、「ヴィジョンの疑似体験」による「パブロフの犬状態」を作ることがカギになるのです。
なかなか目標達成ができない人が努力をする場合は、正直「めんどくさい」という怠惰な気持ちや、「失敗したらどうしよう」という不安がこみ上げます。ですから、努力しているつもりが大半の時間を「悩んでいる時間」として浪費してしまいます。
ですが、どんなに勉強が嫌いで苦手な子供でも「ゲーム」には夢中になれます。そして、ポケモンなどでは、2000単語以上の「不規則極まりない言葉」を暗記できます。しかし、彼らは英単語の方がよっぽど規則性があるのに、全く記憶できません。
これは、ゲームの時は「フロー状態」なので、記憶力が発揮され、お勉強では、「Notフロー状態」なので、記憶力が発揮されてないだけです。この場合は、ポケモンの2000単語を覚えられているのですが、記憶力がないのではありません。「フロー状態」をコントロールできないことが、勉強の成果がでず、嫌いになる原因です。
そして、「パブロフの犬状態」を作り上げ、「多大な努力」を楽しくやってのける「フロー状態」を作るためには、イメージ力が不可欠です。なぜならば、パブロフの犬の実験であれば、「えさを与えて鈴を鳴らす“体験”」を作ればいいのですが、大きな目標はいまだ実現していないので「体験」できないからです。
ですから、唯一の手段は頭の中でイメージすること。そして、可能な限り「実体験」に近い状態で体験することが大切です。それを実現するイメージ力の技術が、「ヴィジュアライゼーション体験力」です。この力を解放するには、頭の中に浮かんでいるイメージを聞いてくれる相手が必要です。その相手に、ヴィジョンの世界を現在進行形で語るだけで、ヴィジョンを体験できるのです。もちろん本格的にやる場合は、聞き手の質問力や、聞く技術がかなり高度に磨かれている必要がありますが、まずやってみるという意味では、誰か聞き手なるパートナーを見つけて、「ヴィジョンの世界が見えているとしたら・・・」と話し始めるだけでOKです。あとは、自然とイメージが湧きに沸いてきすから。
これができると、「ヴィジュアライゼーション体験」によって、イメージを達成した先のワクワクや情熱が溢れ出るようになります。この情熱のエネルギーが「フロー状態」を作り、圧倒的な努力を楽しくできるようにしてしまうのです。ぜひ皆さんチャレンジなさってください。
―何かを思い浮かべたり、イメージしたりするということは、私たちが日常生活で無意識に行っていることでもあります。生活の中で「イメージ力」を高めていく方法がありましたら教えていただければと思います。
生田:やっぱり一番は「寝るときに夢を作る」という習慣です。やり方は簡単です。目をつむったら、好きなシーンを設定してください。この時「見えるとしたら何が見えるか?」と自分に問いかけ、なんでもいいから見始めることがコツです。そして、何個か道具が見えたり、景色が見え始めたら、その世界を眺め続けます。5分くらい続けると自然と夢のようにストーリーが展開し始めます。
オススメは「明日の楽しい1日」を夢で体験することです。これを一ヶ月も続けたもらったら、1日の濃さがまったく変わっていきます。そして、みなさんの主体性や楽しむ力もどんどん上がっていきます。
だまされたと思って一ヶ月間ぜひやってみてください!
―最後になりますが、この本に関心を持つであろう「能力を出しきっていない人」あるいは「自分はもっとできると思っているのにどうすればいいかわからない人」に向けてメッセージをお願いできればと思います。
生田:私たち人間は、誰もが眠っている時に「夢を見る」ことができます。そして、これはきわめて強力な「イメージ力」が誰にでも備わっているという事実です。しかしこの「イメージ力」は残念ながら、私たちが「起きている時には、眠っている力」です。
「イメージ力」が、才能を開くのであれば、ただ、「眠っている力」を叩き起こせばいいだけなのです。私たちには、「可能性を開く力」である「イメージ力」がすでに備わっています。ですから、イメージ力を叩き起こせば誰でも「可能性は開ける」のです。
本書では、そのあいまいな「イメージ力」を10の具体的な技術にし、その10の技術を使い具体的に才能を開く「27の才能のレシピ」を掲載しています。本書を通じてみなさんの可能性が開かれる一助になれましたら、大変うれしく思っております。
(新刊JP編集部)
向上心の強い人ほどこんなことを考えるものですが、「では、自分の能力をフルに発揮するためにどんなことが必要なのか」というところまでわかっている人は多くありません。
『あなたの潜在能力を100%引き出すたった1つの方法』(SBクリエイティブ/刊)の著者で、ポテンシャル・トレーナーとして教育・人材育成の分野で活躍する生田知久さんによると、そのポイントは「イメージ力」。
眠っている才能を揺り起こして、自分の持てる能力を全て発揮するために「イメージ力」はどのような役割を果たすのでしょうか。
今回は生田さんご本人にインタビュー。イメージと能力開発の関係を伺いました。注目の後編です。
生田:ありきたりな表現になりますが、「望み」が叶うようになります。一人で感情的にただ望んでいても、それが現実化されることはありません。それは、人は一人では何事も実現できないからです。では、何かを成し遂げる人は何が違うのか?それは「運」です。私の考える「運」とは、「誰かが運んできてくれるので、自分の力ではないラッキーな出来事」と思っています。
ですから、宝くじが当たるのは、私にとっては、単なる確率的なラッキーであって、真の意味の「運がいい人」ではありません。
本当に「運がいい人」は再現性があります。その「運がいい人」には、ついつい何か力を貸したくなってしまいます。そして、周りがその人の想いをほかの人に語ってしまいます。その結果、想いが実現する「ご縁」が運ばれてきて、結果的に実現できてしまうのです。
では、「運がいい人」は何が違うのか?
運がいい人は「物語を語っている」のです。志を持った「原体験の物語」、未来の「ヴィジョンの物語」。そして、この「物語」が人々に「意味」をもたらします。そして、人は「意味ある事」のために行動をとれるからこそ、日々が「有意義」になります。
ですから、人は、「自分の人生の物語」に「意味をもたらしてくれる物語」を語ってくれた人の想いを実現してあげたくなっちゃうのです。
だから、ついついその人の想いの実現のタネを運んでいきたくなるのです。
そう、「運がいい人」は「意味ある物語」を語れる人々です。そして、「運がいい人」は、本書でも紹介している「物語イメージ力」が極めて高い人々なのです。ですから、「運」を高めたければ、「イメージ力」を鍛えることがカギとなるのです。
―たとえば、ある大きな目標を達成したいと思ったとき、「イメージ力」をどのように使っていけばいいのでしょうか。
生田:これは本書で紹介している「ヴィジュアライゼーション体験力」を駆使することがカギとなります。実際にしていただくと皆さん驚愕されるのですが、人は1時間〜3時間ずっと「ヴィジョンをイメージの世界で疑似体験」することができるのです。ちょっと5分や10分イメージした程度では、精神にインパクトがおきません。詳細は本書でご紹介していますが、「なぜ大きな目標達成のためには、イメージ力が必要か?」「どのようにイメージ力を使うのか?」の基本を書かせていただきます。
まず、当たり前のことですが、大きな目標を達成するためには、「多大な努力」が必要です。この「多大な努力」をするためには、“どうしてもそうしたくなってしまう”「フロー状態」に入ることがカギです。そして、このフロー状態に入るためには、「ヴィジョンの疑似体験」による「パブロフの犬状態」を作ることがカギになるのです。
なかなか目標達成ができない人が努力をする場合は、正直「めんどくさい」という怠惰な気持ちや、「失敗したらどうしよう」という不安がこみ上げます。ですから、努力しているつもりが大半の時間を「悩んでいる時間」として浪費してしまいます。
ですが、どんなに勉強が嫌いで苦手な子供でも「ゲーム」には夢中になれます。そして、ポケモンなどでは、2000単語以上の「不規則極まりない言葉」を暗記できます。しかし、彼らは英単語の方がよっぽど規則性があるのに、全く記憶できません。
これは、ゲームの時は「フロー状態」なので、記憶力が発揮され、お勉強では、「Notフロー状態」なので、記憶力が発揮されてないだけです。この場合は、ポケモンの2000単語を覚えられているのですが、記憶力がないのではありません。「フロー状態」をコントロールできないことが、勉強の成果がでず、嫌いになる原因です。
そして、「パブロフの犬状態」を作り上げ、「多大な努力」を楽しくやってのける「フロー状態」を作るためには、イメージ力が不可欠です。なぜならば、パブロフの犬の実験であれば、「えさを与えて鈴を鳴らす“体験”」を作ればいいのですが、大きな目標はいまだ実現していないので「体験」できないからです。
ですから、唯一の手段は頭の中でイメージすること。そして、可能な限り「実体験」に近い状態で体験することが大切です。それを実現するイメージ力の技術が、「ヴィジュアライゼーション体験力」です。この力を解放するには、頭の中に浮かんでいるイメージを聞いてくれる相手が必要です。その相手に、ヴィジョンの世界を現在進行形で語るだけで、ヴィジョンを体験できるのです。もちろん本格的にやる場合は、聞き手の質問力や、聞く技術がかなり高度に磨かれている必要がありますが、まずやってみるという意味では、誰か聞き手なるパートナーを見つけて、「ヴィジョンの世界が見えているとしたら・・・」と話し始めるだけでOKです。あとは、自然とイメージが湧きに沸いてきすから。
これができると、「ヴィジュアライゼーション体験」によって、イメージを達成した先のワクワクや情熱が溢れ出るようになります。この情熱のエネルギーが「フロー状態」を作り、圧倒的な努力を楽しくできるようにしてしまうのです。ぜひ皆さんチャレンジなさってください。
―何かを思い浮かべたり、イメージしたりするということは、私たちが日常生活で無意識に行っていることでもあります。生活の中で「イメージ力」を高めていく方法がありましたら教えていただければと思います。
生田:やっぱり一番は「寝るときに夢を作る」という習慣です。やり方は簡単です。目をつむったら、好きなシーンを設定してください。この時「見えるとしたら何が見えるか?」と自分に問いかけ、なんでもいいから見始めることがコツです。そして、何個か道具が見えたり、景色が見え始めたら、その世界を眺め続けます。5分くらい続けると自然と夢のようにストーリーが展開し始めます。
オススメは「明日の楽しい1日」を夢で体験することです。これを一ヶ月も続けたもらったら、1日の濃さがまったく変わっていきます。そして、みなさんの主体性や楽しむ力もどんどん上がっていきます。
だまされたと思って一ヶ月間ぜひやってみてください!
―最後になりますが、この本に関心を持つであろう「能力を出しきっていない人」あるいは「自分はもっとできると思っているのにどうすればいいかわからない人」に向けてメッセージをお願いできればと思います。
生田:私たち人間は、誰もが眠っている時に「夢を見る」ことができます。そして、これはきわめて強力な「イメージ力」が誰にでも備わっているという事実です。しかしこの「イメージ力」は残念ながら、私たちが「起きている時には、眠っている力」です。
「イメージ力」が、才能を開くのであれば、ただ、「眠っている力」を叩き起こせばいいだけなのです。私たちには、「可能性を開く力」である「イメージ力」がすでに備わっています。ですから、イメージ力を叩き起こせば誰でも「可能性は開ける」のです。
本書では、そのあいまいな「イメージ力」を10の具体的な技術にし、その10の技術を使い具体的に才能を開く「27の才能のレシピ」を掲載しています。本書を通じてみなさんの可能性が開かれる一助になれましたら、大変うれしく思っております。
(新刊JP編集部)