提供:週刊実話

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 WBA世界バンタム級タイトルマッチで、亀田興毅は判定勝ちの末にリングでファンに土下座した。その翌日、激闘の末にWBC世界バンタム級チャンピオンを防衛した山中は、リング上で「統一戦をしたい」と発言した。

 −−あの統一戦発言の真意を聞かせてください。
 「やりたいなと思ってたことを言っただけです。亀田君のWBAだけじゃないですよ。他にIBFとWBOもありますから。どれか一つでも実現できたらいいなと思ってます」

 −−いつごろからその構想を練っていたんですか?
 「世界戦初防衛後からですね。それまでは、そんなこと考えてなかったし、世界チャンピオンになったときは初防衛をきっちりしなきゃとしか考えてなかった。そのあとから徐々に欲というか、そういうのが出てきましたね」

 −−欲というのは、もっと強くなりたいことですか。それとももっとメジャーになりたい?
 「そうですね、もっとメジャーにならないと最終的な目標であるラスベガスの試合もできないんで。ラスベガスで試合をするには、知名度と人気と実力がいります。統一戦を勝てば、話題になるじゃないですか。そのときの相手の名前が大きければ大きいほど、ビッグマッチにもなる」

 −−つまり、統一戦すらも最終的な目標のための通過点ということですか?
 「んー、まあ言ってるだけっていうのもあるんですけどね(笑)。簡単に口にしてますが、本当は統一戦もラスベガスもかなり難しいことだっていうのはわかってるんです。ただ、これまでも自分で自分を追い込んでここまで来ました。だからこれも高い目標を公言しちゃうことで自分を追い込んでいるって感じですね」

 −−それでも対亀田戦のイメージはできている?
 「試合運びとかはまだぜんぜん考えてません。決まってからでいいのかなと思ってます。これはIBFでもWBOでも同じことです」

 −−あの発言から時間も経っていますが、具体的な反応はなにかありましたか?
 「わからないです。だいたい会長に任せてあるんで。まあ言い続けてれば何か変わるかなというぐらいですね」