海南省の省都、海口市の中心部で25日、海南航空の旧本社ビルが爆破された。撤去のため。写真は同ビルが折れながら崩れ落ちる瞬間。(写真は「CNSPHOTO」提供)

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 海南省の省都、海口市の中心部で25日、海南航空の旧本社ビルが爆破された。撤去のため。写真は同ビルが折れながら崩れ落ちる瞬間。(写真は「CNSPHOTO」提供)

■「海南」写真特集

 海南航空の旧本社ビルは2棟からなり、主楼は18階建てで高さ64メートル、副楼は15階建てで高さ55メートルだった。

 両棟を同時に爆破した。爆発音が2回連続して響き渡り、2つの建物が折れながら崩れ落ちた。爆破開始後6秒で、両棟は瓦礫(がれき)の山になった。爆破には乳化火薬600キログラムと信管9000本を使った。海南省が1988年に広東省から分離して成立して以来の最大規模の、爆破によるビル撤去だった。

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◆解説◆ 海南航空の旧本社ビルは、建築後わずか18年後の爆破だった。中国では、建築物の使用年数が異常に短いとの批判がある。計画性のなさや、地方高官の「業績づくり」のための都市計画が、資源などの無駄を招いているとの指摘がある。(編集担当:如月隼人)