6日(土・現地時間)にベルギーのフォースト・ナショナルで開催されたGlory02。メインで2年10カ月振りの復帰戦に挑んだレミー・ボンヤスキーは延長戦にもつれ込む接戦の末、アンダーソン・ブラダック・シウバを振り切った。

そんなGlory02のメインで戦った両者、そしてセミで勝利したグーカン・サキ、さらにはGISチェアマンのピエール・アンドゥランドの試合後のコメントが届いたので、お送りしたい。

■レミー・ボンヤスキー
「戻って来られて嬉しく思う。この試合を戦うまで、多くの障害物を乗り越えなければならなかった。3年振りのファイトというだけでなく、腿の裏の筋(ハムストリングス)を負傷して、数日間ベッドに寝たきりだったんだ。本当は試合を棄権しようと思ったんだけど、最高の理学療法士が、僕をリングに上げることを可能にしてくれた。

良く戦えたと思う。ブラダックは25歳? 26歳だっけ?  僕より10歳も若く、これからピークを迎えるファイターだ。でも、良い試合ができたし、彼と渡り合えることを見てもらえただろう。これで12月に東京で行われるGLORY Grand Slamの準備に取り掛かれるね。このトーナメントはキックボクシング史上最大のトーナメントだ。これ以上ハードな戦いの経験は僕にはない。トーナメントが待ちきれないよ」

アンダーソン・シウバ
「レミー・ボンヤスキーと戦えて光栄に思う。なんせ、彼はずっとTVで見ていたヒーローだからね。ただし、試合は僕が勝っていたと思う。でも、ジャッジはそういう風に捉えなかったようだ。どうしようもないよ……。これからは、いくつかの点を修正し12月のGrand Slamに備えるとするよ。そこでまた、僕らは戦うことになるだろうからね」

■グーカン・サキ
「良い試合だったよ。あれだけパンチを入れたのに、フィニッシュできなくて驚かされた。凄くタフな相手だった。でも、レベルの違いを見せることができたし、今年の初めにアムステルダムに移りマイクスジムで色んなことが学んだ成果が見られた。

何を学んだかって? それはここでは言えない。ただ、新しい技と新しい動きを手にしたんだ。試合を見ていれば、それらの技術でKOするところを見ることになるよ。もし、本当の打撃を見たいなら、そして僕の戦いが見たいなら、その場所は一つしかない――それがGLORYだ」

■ピエール・アンドゥランドGSIチェアマン
「我々はレミーに試練の復帰戦を用意した。彼がまだ、最高峰のレベルで戦えるのか判断する必要があったからね。そして、それが可能だとレミーは証明した。ブラダックはとてもタフな相手で、この世界でトップの2人と戦ったことになる。アンダーソン・シウバは、今夜は負けたけど、多くのファンの支持を得ることになった。何も恥じることはない」