読み進めていて、自分の声がそのキャラクターとして頭の中でイメージ出来ない場合は『このオーディションはだめかも』とか。

『アクセル・ワールド』の1巻を買って、まだ読むスピードは加速できていませんが、今はもう梶君たちの声で再生されるようになったので、引き続き読み進めていこうと思います(笑)」――皆さんが演じているキャラクターについての感想をお願いします梶「ハルユキはすごく難しい役だなと自分では思っています。

ビジュアルも、中身もいわゆるヘタレで、決してカッコいいようなキャラクターではないんです。

でも1エピソードの中、現実世界の中でのそういう弱い部分もある一方で、ゲーム世界の中でバーストリンクした時、普段ハルユキ自身が気付かないような本当の部分=熱い気持ちみたいなものが出てくるので、その辺りの切り替えを、はっきりと、でも違和感のないようにカッコよく見せることがすごく大事な役なんだろうなと思いながら、すごく丁寧に演じています」三澤「黒雪姫は梅郷中学校の副会長で、人望もあって、見た目もすごくきれいで可憐、生徒たち皆に人気がある様な子です。

初めてビジュアルを見た時は、私と同じで髪が長いので運命を感じました(笑)。

原作を読んだ時に、一見強そうに見せて実はちょっと弱いところがあるのを人には見せられなくて、心の奥には色々あったりするところが黒雪姫にはあると思いました。

黒雪姫のそんな突っ張っている感、みんなの前ではしっかりしているようにみえるところは私と一緒で、そこはうまく演じられるかなと(笑)。

頑張っているのが決壊してしまう瞬間が私の生活にあって、その瞬間を思い出して、多分黒雪姫はこんな風に心の壁がガサッと崩れていくのだな? とか、こうして心を人に開いていくのだなというのを自分の体験を入れつつ演じさせていただいています」豊崎「チユリを演じるうえで、いつもハルのいいところを探しながら演じています。

チユリはハルと幼馴染で、タクとも幼馴染。

今はタクとつきあっているけど、ちゃんとハルのことも好き。

ただ、その好きの方向性や種類が、タクとはどういう風に違っているのか? ……チユリの中ではしっかりと自覚しつつも、悩んで迷って……とそんな普通に可愛らしい中学生の女の子です。

そういう多感な年頃な部分とかもしっかり表現できたらいいなと思いながら演じています。

梶さんも言っていましたが、ハルユキは、よくいるかっこよくて、勉強が出来なくてもスポーツが出来てイケメンとかそういう子ではなくて、基本的に自分に自信もありません。

見た目も今までのアニメにあるような主人公という感じではないです。

でも、チユリはハルのことをちゃんと見ていて、見た目とかでなく、幼いころから一緒にいるからこそ知っている良さをわかっているし、なんだかんだで見た目とかも好きだと思います。

黒雪姫とハルユキがしゃべっているところにまだチユリはいませんが、私自身がその二人のやりとりをじっと横で見てハルのことを好きなチユリの気持ちに近づけるように、ハルを好きな気持ちというのをいっぱい探しつつ演じているところです」浅沼「ハルが主人公っぽくないと皆さんおっしゃっていたんですが、このメンバーの中で最年長なので、ジェネレーションギャップを感じます(笑)。

昔のマンガって、恰好悪い主人公が力を得て、今まで逃げ出していたところから……というものが多かったんですよ。

だから、僕としてはハルユキは『懐かしい主人公』です。

そういう作品の場合、主人公のコンプレックスが大きければ大きいほど、それを超えたときにすごく強い、今までの出来事をはねのける力があると思うんです。