とりあえず今回の中国、朝鮮民主主義人民共和国行きの中で受けていた話の、残された原稿はあと1本。一昨日の徹夜で大物を書き上げて、やっと今日は取材にいけます。おっと、請け負っている大きい仕事の締め切りが今月末と言うことで、それにはちょっとビビり気味。

ところで、平壌で前振りだけしていてまだ結んでいなかったネタがあったので、結論だけ書いておきます。

ホテル代、移動費、ガイド費、合わせて一泊180ユーロでした。噂されていた一泊300ユーロではなかったのでほっと一息です。もしかすると、中国でお金を下ろして持って行ったものの、もともと僕がそんなに持っていなかったから値下げしようという話になったのかもしれません。だって、入国のとき、コインまで含めた所持金の金額を申請させられるのですから、それをみれば支払い能力は一目瞭然です。だから僕が支払えるギリギリの金額だったのかも。

ところで、僕はユーロをそんなにたくさん持っていなかったので中国元に換算して払うことにしました。すると「おつりが10元(130円)ある」と言います。そしておつりを持ってくるまで待ってくれ、と言うことでした。原稿の締め切りが迫っていた僕は「おつりはチップだと思って受け取ってくれ」と言い、その日はそのまま終わりました。

翌日、出発のために待っていると、前日ホテル代を受け取った担当者が来ます。そして10元のおつりをしっかり渡してくれました。他の人にはコインのおつりも配っています。

巻き上げているのか律儀なのか。町中での貧しそうなところと、すごく立派な建物が混在していて、そういう部分の混沌ぶりが今回の訪問で感じたことです。