ようやく発売にこぎ着けたフィットシャトルですが、震災前の受注を含めて7000台とまずは快調なスタートといえるでしょう。ディーラーに展示車や試乗車は行き渡っていませんが、今週末にも行こうかなと考えている人も多いでしょう。



フィットシャトルのナビ、オーディオ面で注目なのが、「HDDインターナビシステム＋リンクアップフリー」のサービスです。「何時に出れば何時に着くか？」だけでなく「何時に着くには、何時に出るべきか？」が分かる「インターナビ・ルート」やVICS情報にインターナビ搭載車の渋滞情報をプラスした「インターナビ交通情報」など多様なサービスが受けられますが、「リンクアップフリー」とあるように、通信費はホンダ持ち、つまり通信料金無料で使えるのがフィットシャトルの魅力です。従来のウィルコムによるPHSからソフトバンクの3Gに変更し、データ量の増強と通信エリアの拡大を図っています。従来は郊外のゴルフ場に向かう際、郊外になるほど接続しにくくなるという欠点がありましたが、かなり解消されるとのこと。



そうなると、メーカー純正ナビであり、標準かメーカーオプションで選べる「Honda HDDインターナビシステム＋リンクアップフリー」を申し込まない手はありません。「インターナビプレミアムクラブ」のサービスが使えるだけでなく、地デジやDVD視聴にももちろん対応。しかし、iPod/iPhoneは……というとなんと未対応です。ついでにBluetoothオーディオやSDカードオーディオにも未対応！　CDを聴くにはCD現物を車内に持ち込むしかありません。メーカーオプションでケーブルも用意されませんし、USB接続もできません。


いまどき輸入車でも少なくてもUSB接続でiPod/iPhoneに接続できるのに、完全未対応とは驚きです。もちろんディーラーオプションの「ギャザズナビ」をチョイスすればiPod/iPhoneを接続できますが、そうするとリンクアップフリーには未対応になってしまいます。同じハイブリッドのCR-Zは、メーカーオプションで対応しているのに残念です。実際にこうした声がディーラーやお客様相談センターに寄せられているようですから、声が大きくなれば次の一部改良やマイナーチェンジで対応する可能性があるかもとのことでした。プレス発表会の説明員の方によると、「コスト的に今回は厳しくて……。確かステップワゴンも後から対応になりましたので」とのことでした。


（塚田勝弘）




■関連記事
・ホンダインターナビ＋リンクアップフリーの車検毎の更新料をタダにする方法
・ホンダの本流はスポーツカーに非ず「M・M思想とは？」
・HONDA Beat、2013年に復活か!?
・ホンダ・フィットとフィットシャトルの違いは荷室の広さだけじゃありません
・フィット・シャトルのフロントセクションはUSフィット用だった!