ダイバーシティ・マネジメントのキーアクションのスタートとして欠かせないのが“リフレーミング発想”。果たして“リフレーミング発想”とは???

皆さん、前回の事例について、考えてみましたか???

ダイバーシティ推進にあたり、先入観や固定観念など思い込みがある・発想が乏しい・視野が狭いなどの視点がネックになると前述しました。

川上さんの場合、
“製造ラインでは、外国人労働者やパート社員を導入して既に10年近く経っているので、「雇用形態や評価の仕方が変わる程度。今更特別なことはせずに、今まで通り彼らのフォローをすればいい」”
とすでに、スタート地点での視点が偏っています。
だから、外国人労働者たちへのコンセンサスも不十分、女性リーダー候補のモチベーションが下がる、再雇用者受け入れについての具体策に手をつけない、という事態に陥っているのです。

ではどうしたらよいでしょうか。“リフレーミング発想”を実践していくのです。“リフレーミング発想”とは“見方を変える”ということです。具体的アクションを想定できる角度や切り口を変え、様々な視点で捉えるのです。

簡単にいうと、例えば「おいおい、あさって納期だよ。まずいなぁ」という考えを「よし!納期まで中一日あるぞ!」と切り替えて捉えるということです。そのように切り替えれば、その中一日で、工程を見直したり、担当割り振りをアレンジしたりと様々な具体策が打てるのです。

川上さんの場合、3つの施策のキーパーソンが自分であると認識した時点で、「少し面倒だな」という感覚から「今まで通り彼らのフォローをすればいい」と発想しています。これをリフレーミング発想すると、次のようになります。

(川上さんのリフレーミング発想:例)
・ 今まで気づかなかった皆の潜在能力を洞察するいい機会
・ 推進に関わるなら、自分のタイムマネジメントを見直せる

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