B to Bのマーケティングは何が難しいのか?/金森 努
超・基本ではあるけれど、その業界にいないとなかなか解らないのがB to B(Business to Business=企業間取引)の世界。コンシューマー相手のビジネス(B to C=Business to consumer)の世界にいる人にはなかなか未知の世界である。解っている人には「何を今さら」ではあろうが、様々な人から繰り返し質問されることなので、この際、整理してみようと思う。
■B to BのSTPはQCDが全て
「B to BのSTPはQCDが全て」。以上、この原稿終了。・・・といっても過言ではないのが実際の所。STPとは「セグメンテーション」「ターゲティング」「ポジショニング」の略。マーケティングにおいては自社の外部環境・内部環境や競合環境を分析して、市場機会・事業課題を洗い出したら、戦略の方向付けをするのが基本的な流れである。
戦略の方向性を出すにもセオリーがある。市場を同質なニーズを持ったカタマリ(セグメント)で括って、どのカタマリを狙うべきかを(ターゲティング)評価し、そのターゲットに魅力的に見える打ち出し方(ポジショニング)を考えるのだ。その手順はB to BもCも同じ。
実はB to Bの場合、このSTPは極論すれば非常にシンプルな要素に絞り込まれる点がCと違うのだ。なぜならば、B to Bの取引は極めて経済合理性に基づいているからだ。
我々が一生活者としてモノやサービスの購入をしようと考えた時、「何となく、な気分」とか「習慣性」とか非論理的な要素が絡む場合が実に多い。しかし、企業活動の中での購買は、ほとんどが論理性と経済合理性で決定される。
どのようなニーズを持っているのかを見極めターゲットを選別する。ターゲットとなり得る見込み客・顧客のニーズにマッチするよう、QCDを調整して提示する。それがポジショニングだ。
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「B to BのSTPはQCDが全て」。以上、この原稿終了。・・・といっても過言ではないのが実際の所。STPとは「セグメンテーション」「ターゲティング」「ポジショニング」の略。マーケティングにおいては自社の外部環境・内部環境や競合環境を分析して、市場機会・事業課題を洗い出したら、戦略の方向付けをするのが基本的な流れである。
戦略の方向性を出すにもセオリーがある。市場を同質なニーズを持ったカタマリ(セグメント)で括って、どのカタマリを狙うべきかを(ターゲティング)評価し、そのターゲットに魅力的に見える打ち出し方(ポジショニング)を考えるのだ。その手順はB to BもCも同じ。
実はB to Bの場合、このSTPは極論すれば非常にシンプルな要素に絞り込まれる点がCと違うのだ。なぜならば、B to Bの取引は極めて経済合理性に基づいているからだ。
我々が一生活者としてモノやサービスの購入をしようと考えた時、「何となく、な気分」とか「習慣性」とか非論理的な要素が絡む場合が実に多い。しかし、企業活動の中での購買は、ほとんどが論理性と経済合理性で決定される。
どのようなニーズを持っているのかを見極めターゲットを選別する。ターゲットとなり得る見込み客・顧客のニーズにマッチするよう、QCDを調整して提示する。それがポジショニングだ。
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