北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリストの石井慧選手(21)=国士舘大4年=は31日、全日本柔道連盟に強化指定選手の辞退届を提出した。




http://www.judo.or.jp/2008beijin/member/7.html



これは、事実上の現役引退を意味しており、以前から報道されていた総合格闘技への転向が決定した。

11月3日に記者会見を開き、プロ転向を正式表明するようだ。

日本柔道界のメダリストのプロ格闘技転向は1992年バルセロナ五輪78キロ級王者の吉田秀彦氏、2000年シドニー五輪男子81キロ級王者の滝本誠氏に次いで3人目となるが、現役の金メダリストとしては初となる。

これまで、石井選手の今後の動向について数々の憶測や報道が飛び交っていた。

当初は総合格闘技転向は将来的には視野に入れながらも、当面は大学生の身もであり転向はないと本人は述べていた。

しかし、先日の園遊会で天皇陛下の「次のオリンピックは目指しますか?」という質問に対し、「目指しません」とはっきり答えながらも、その直後の取材で、「(目指さないなどと)口が裂けてもいえません。」と語っていた。          

この石井選手のちぐはぐな言動には訳があった。

石井選手は柔道連盟から釘をさされていた。物事には順序があると・・・。

というのは、総合格闘技と口にするのは、柔道の強化指定選手辞退の届けを出して、けじめをつけてからにしろと。

柔道連盟は事実上、転向を容認したのである。

柔道連盟側は、石井選手の自由奔放な言動の尻拭いはもうこりごりという気持ちは少なからずあったに違いない・・・。

園遊会後、取材を受けた石井選手は、天皇陛下とのやり取りの一部始終があれだけ鮮明に、マイクに拾われていることは気がついていなかったはずである。

取材陣に総合格闘技転向を否定したが、天皇陛下の前では肯定してしまったことを後の取材で石井選手はこう語っている。

「天皇陛下の前でウソはつけません」と。

ごもっともとである。天皇陛下からあの質問が来るとは予想していなかった所に、急にはぐらかすこともできず、ウソをつくわけにいかず、石井選手は冷や汗ものだっただろう。

天皇陛下のおかげ?で晴れて、総合格闘技に転向できることとなった石井選手は肩の荷が下りて、自由奔放な発言にも拍車がかかりそうだ。

畳からリングに戦場を移したわけだが、リングの外でなく、早くリングの上での動向に注目したいものである。

 

(”自動車魂”世界一car journalist 木下)

 

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