新旧『ロータス』86台がサーキットの狼ミュージアムに集結! ヨーロッパ60周年とエスプリ50周年を祝うオーナーズミーティング開催
ふたつのスペシャルショップにより開催
今年は『ロータス・ヨーロッパ』の誕生60周年、さらに『ロータス・エスプリ』は誕生50年目を迎えるという、ロータスにとって大きな節目の年となる。
【画像】新旧86台が集結!『ロータス・ヨーロッパ60th&エスプリ50thアニバーサリー・ミーティング・イン・ジャパン』開催 全102枚
この度、それぞれのモデルを得意とするスペシャルショップがタッグを組んで、『ロータス・ヨーロッパ60th&エスプリ50thアニバーサリー・ミーティング・イン・ジャパン』と題したミーティングを3月22日に開催した。

『サーキットの狼ミュージアム』のパーキング・スペースに、新旧ロータス86台が集結。 上野和秀
このミーティングは、ロータス・ヨーロッパを得意とする『テクニカルショップ・ハッピー』と、ロータス・エスプリを中心に新しいモデルも守備範囲とする『オーセンティックカーズ』の両ショップにより企画されたもの。
会場となったのは、スーパーカー愛好家にとって聖地といえる『サーキットの狼ミュージアム』の広いパーキング・スペースだ。両モデルのオーナーにとっては見逃せない記念すべきイベントだけに、参加車が朝から続々と会場に到着。ヨーロッパとエスプリのほかにも、初代エランから近代のエリーゼ、エキシージ、2_イレブンとロータスを体現するモデルが集まった。
驚異的といえる86台が参加
参加台数はロータスのイベントとしては驚異的といえる86台を数えた。その内訳はヨーロッパが45台、エスプリが31台、その他のモデルが10台となる。これまで様々なイベントを取材してきたが、ヨーロッパとエスプリがこれだけ集まった光景は初めて見るものだった。
参加車両を整列し終わったところで、主催者から開会の挨拶が行われた。続いて愛車と参加者一同が揃って記念撮影。
その後は特別なプログラムは組まれておらず、参加者が主役となり、随所でクルマを囲んでの歓談で盛り上がっていた。話が一段落するとミュージアムを見学し、ここでも展示車の前でスーパーカー談義に花を咲かせていた。散会も自由で、参加者は満足気な表情で帰途に着いて行った。
Bowさんの47GTを特別展示
今回のミーティングのニュースとしては、一昨年に逝去された自動車画家の『Bowさん』が所有していたロータス47GTが特別展示されたことだ。
ロータス47GTは、ヨーロッパの頂点に位置するコンペティション・モデルとなる。スタイリングこそヨーロッパと同じだが、ボディは軽量化が施され、シャシーはフォーミュラー・マシン譲りの別物といえる構成とされている。

かつてBOWさんがドライビングを愉しんでいたロータス47GTは、当時の姿のまま特別展示された。 上野和秀
今回、譲り受けた現オーナーのご厚意により展示が実現したもの。ボディのマーキングはBowさんが乗っていた時の姿を保っていた。
ファクトリー・コンペティション・モデルだけに、エンジンフードを外すと黒山の人だかりになるほどだった。まさにBowさんの人気と、47GTの注目度の高さが実感できた光景だった。
22歳でエスプリを手にしたオーナーに聞く魅力とは
若者のクルマ離れが報じられることが多いが、事実はそうでもない。エスプリ・オーナーの中で期待の若手として認められているのが、28歳の木下直樹さんだ。その出会いは意外なものだった。
「中学2年の時でしたか、ゲームのグランツーリスモに登場するロータス・エスプリに一目惚れしてしまったのです。以来憧れのクルマとして、常に意識の中で上位にありました」

22歳にしてエスプリのオーナーになる夢を実現した木下直樹さん。その情熱は今も変わらない。 上野和秀
木下さんはエスプリが買える状況になった22歳の時に、V8モデルを探していたという。エスプリのスペシャリストであるオーセンティックカーズの小松さんのところに相談に行き、希望を告げると「あなたの年齢では無理」と言われてしまう。しかし木下さんは小松さんにエスプリへの熱い思いを告げ、ようやく認めてもらえることになる。
それから幾度か店を訪ねるが、希望するV8には出会うことはできなかった。しかし、希望する条件だったシルバーで右ハンドルのS4と巡り合い、購入を決意する。希少なハイウイング仕様であることも決断を後押しした。契約日は2020年12月で、23歳の誕生日の直前となる22歳で購入できたという。
エスプリの歴史の一部になれて幸せ
このS4はコンディションが良く、オーセンティックカーズの的確な整備により、エスプリのドライビングを存分に楽しめているという。クラブ・エスプリにも入会し、新たにオーナーとのつながりができるとともに、ロータスやイギリスの文化を知るきっかけになったという。ロータス社に出所証明書と生産仕様書を発行してもらい、ますますエスプリの世界にのめり込んでゆく。
「エスプリに乗ったことにより、知らない世界に接することができました。エスプリの歴史の一部になれて幸せです。このS4は一生所有したいと考えています」
本命のV8が現れたらどうしますか? という問いには「S4は残して増車します」ときっぱり答えてくれた。
まさにエスプリにふさわしい正統派のエンスージァストであることが窺い知れた。そして、クルマ趣味が若手にも確実に受け継がれていることに安心した次第だ。
