元マッキンゼー・現OECD、世界最高峰の職場で働く日本人が明かす「世界基準で成果を出す人」と「一流になれない人」の決定的な違い…一流が〈休みの日〉にやっていること
語学力でも、華麗な経歴でも、生まれ持った才能でもない。世界トップクラスの職場で突き抜けた成果を出し続ける人たちには、誰もが今日から真似できる“4つの明確な共通点”がありました。マッキンゼー・パリからOECDへ転職した星歩氏の著書『世界基準の仕事術』(大和出版)より、世界基準で成果を出す人の共通点をみていきましょう。
「世界基準で成果を出す人」の4つの共通点
これまで国際的な舞台で多くの方と関わってきて、いつも感じることがあります。それは、「世界基準で成果を出す人」と「そうでない人」との間には、明確な違いがあるということ。特別な才能でも、語学力でも、肩書きでもありません。むしろ、「考え方」と「行動原則」に、その差は表れると思っています。
そこで本文では、私が実際に見てきた中で感じた、「世界基準で成果を出す人」の共通点を4つの観点からお伝えします。どれも、今すぐにでも意識して実践できることばかりです。
1.逆境から学び成長する
第1に、マインドセット――逆境から学び成長する力を持つこと。誰にでも失敗はあります。違いは、「失敗したあと、どう行動するか」です。困難に直面したとき、世界基準で成果を出す人は自分を責めるのではなく、そこから何を学べるかを考えます。彼らは、失敗を糧に成長し、次のチャンスに変えていくのです。
彼らは、落ち込む時間さえも自分でマネジメントします。感情に流されず、冷静に「何が起きたのか」「どう改善できるのか」を分析する。状況を理解し、コントロールする力を磨いています。
そしてもう1つ大切なのが、「自分を知ること」。何が自分を動かし、何が自分のモチベーションを下げるのか。自分の強みと弱みを理解しているからこそ、彼らはどんな状況でも軸を失いません。さらに、彼らは常に目標設定をしています。
ただ闇雲に毎日を過ごすのではなく、目的を持ち、目標に向かって、今の自分にできることを積み重ねていく。その過程で得られる小さな成功体験が、やがて大きな自信へと変わります。
2.「時間」ではなく「質」で勝負する
第2に、働き方――「時間」ではなく「質」で勝負すること。どれだけ長く働いたかよりも、どれだけ成果を生み出したか。限られた時間の中で最大の成果を出す。その意識が根本から違うのです。
たとえば、1時間でできることを2時間かけてやる人と、同じ仕事を30分で終わらせて、新しい提案に時間を使う人。結果として生まれる差は、日々の小さな効率の積み重ねから生まれます。彼らは「どうすればもっと早く、より正確に、そしてより価値のある形でアウトプットできるか」を常に考えています。そのためには、自分の時間をデザインする力が欠かせません。
そして、もう1つ大切なのは「学び続ける姿勢」。どんなに高いポジションにいても、常に新しいスキルを吸収し、変化に対応する柔軟さを失わない。世界基準で成果を出す人ほど、自分の成長に歯止めをかけません。
彼らに共通しているのは、「今の自分で満足しない」姿勢。最高のパフォーマンスを出すために、どんな努力も惜しまない。その姿勢こそが、真のプロフェッショナルをつくり上げているのです。
3.戦略的に人脈を構築する
第3に、戦略的に人脈を構築すること。彼らは決して「なりゆき」に任せません。偶然の出会いを待つのではなく、自ら行動し、積極的に人とつながる努力をします。その目的は、単に人脈を増やすことではありません。自分の目標に近づくために、どんな人と出会い、どんな話をするか、そこに明確な意図があります。
人は1人でできることに限界があります。しかし、人とのつながりを通じて広がる可能性は、想像以上に大きいものです。どんな場に身を置くか、誰と話すか、何を共有するか。
世界基準で成果を出す人は、それらを1つひとつ、丁寧に、そして戦略的に選び取っています。
4.「休み方」で差をつける
第4に、「休み方」で差をつけること。意外に思うかもしれませんが、休む力もまた実力の1つです。むしろ、長くキャリアを持続させるためには、上手に休むことが欠かせません。
世界基準で成果を出す人は、休みを「何もしない時間」とは考えていません。休みこそ、自分を整え、次の挑戦に向けてエネルギーを蓄える大切な「投資の時間」だと理解しています。
仕事以外の人との会話から新しい価値観を吸収したり、旅を通じて異なる文化や考え方に触れたり、完全にデジタルから離れて自分をリセットしたり。その時間が、長期的なキャリアの質を決めるのです。
つまり、「休み方」も戦略の1つ。休みを「消費する」のではなく、「デザインする」のです。「ワークライフバランス」ではなく、「ワークライフデザイン」という考え方。どう休むか、どんな人と過ごすか、どんな刺激を受けるか、それを意識的に選ぶことで、人生全体の質が変わっていきます。
「休み方」には、その人の「生き方」が表れます。時間をどう使い、何を大切にし、どう成長したいのか。休みを通じて、自分自身を見つめ直し、人生を再設計する。それこそが、世界基準で成果を出す人が実践している「休み方」なのです。
一流は働き方も休み方も「デザイン」している
これら4つの要素に共通しているのは、「自分の人生を自分で設計する姿勢」。世界基準で成果を出す人は、偶然や環境に流されず、自らの選択で未来を形づくっています。
[図表]世界基準で成果を出す人の共通点 出典:『世界基準の仕事術』(大和出版)より抜粋
星 歩
元マッキンゼーパリ・現OECD職員
