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 ◇全国高校選抜ラグビー大会1回戦 京都工学院 93―0 熊谷(2026年3月25日 埼玉・熊谷スポーツ文化公園、くまぴあ)

 1回戦16試合が行われ、昨年8強の京都工学院が初出場の熊谷を93―0で下した。相手に得点を与えず計15トライの圧勝。前身の「伏見工」として花園で4度、選抜で1度の全国制覇を経験している伝統校が強さを示して初戦突破した。

 昨年4月から元日本代表SHの内田啓介氏が教員として母校に赴任し、ラグビー部のコーチを務めている。昨年末の花園は京都府大会決勝で京都成章に敗れたため出場を逃しており、今回が初めての全国大会。現役時代に11年間所属した埼玉パナソニックワイルドナイツの本拠地である熊谷の地に教員として“凱旋”した。「帰ってこられてよかったのが一番。懐かしさを感じた」。大会前にはワイルドナイツの選手やスタッフから激励も受けたという。「あいさつしに来てくれてうれしかった。関西に戻りたくなくなる(笑)」とかつての仲間たちとの再会を喜んでいた。

 日本代表22キャップを誇る名選手だが、教員としては1年目の“新人”。保健体育の授業にラグビー部の指導と多忙な毎日は「1年でようやく生活に慣れてきた」ところだ。「目的を明確にして教えたことをやり続けていくと選手が伸びていくのは見て取れる。説明の仕方、伝え方、どこまで答えを言うのか言わないのか、そこのバランスは難しいところで、高校生にとっては大事なこと」と指導者のやりがいや大変さも実感しながら日々過ごしている。

 内田コーチの指導を受けるSH市田愛和(2年)は「僕も身長180センチぐらいの大型SHで同じタイプ。いろいろな経験とか話してくれてスキルの部分も教えてくれるのでありがたい。内田先生が来てから周りを見て自分でキックとかキャリーとかできるようになった」と成長を実感。FL田中琉翔主将(2年)は「みんなのことを理解してくれている。スキルをたくさん教えてくれて優しい先生」と感謝した。