中国戦前日会見、苦しむ菅原の活躍に目を潤ませた森保監督「みんなで喜ぶあのシーンは…」
日本代表の森保一監督が18日、北中米W杯最終予選第6戦・中国戦(19日)の前日会見の場で、インドネシア戦(◯4-0)のDF菅原由勢(サウサンプトン)のゴールシーンを目を潤ませながら振り返る場面があった。
15日のインドネシア戦では後半早々までに3点のリードを奪った中、これまでの最終予選で出番のなかった菅原、MF旗手怜央(セルティック)、FW大橋祐紀(ブラックバーン)が途中出場。先発メンバーの変更はアクシデントを除けば最小限にとどまっているが、選手層を広げる起用が初めて行われる形となった。
その中でも菅原は投入から8分後の後半24分に4点目のゴールを決め、大会公式のプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出される大活躍を披露。これまで苦しんできた24歳の奮闘はチーム全体にも大きな影響を与えたようで、ゴール後にはまるで劇的な決勝点のような歓喜の輪が作られ、菅原が祝福されており、DF長友佑都(FC東京)も「あれだけみんなが喜ぶのは彼の人間性」と目を細めていた。
森保監督は会見で報道陣の質問を受け、インドネシア戦の選手起用について「常に招集した選手全員が戦力だということは選手たちに伝えている。起用としても選手にとっては全く満足できないような出場時間かとは思うが、選手たちへの信頼という意味で選手たちには伝えられればと思うし、まだまだ起用されていない選手たちにも自分たちにはチャンスがあるということを感じてもらえれば嬉しい」と説明。その上で自ら菅原のゴールシーンについて切り出した。
「またこれは質問と違うことかもしれないが、由勢が得点した時、出られない選手たちの努力をチーム全体がわかっていて、そこで結果を出した時にみんなで喜ぶというあのシーンは監督として非常に嬉しかった」。その言葉を発する森保監督の目は潤んでおり、会見場のカメラマンは一斉にシャッターを押していた。
また続いて遠藤も、出場機会の少なかった選手の活躍に言及。「個人的にも試合に出られていない選手たちが結果を残すのは非常にうれしく思うし、ただ点を取ったとか、アシストしたとかではなく、彼らが悔しい思いをしながらしっかりと準備をしているのを見ているからこそ、キャプテンとして誇らしいチームになっていると思う」と手応えを口にした。
さらに遠藤は「今の代表チームは個性はかなり強いけど……」と苦笑いを浮かべつつ、「誰一人として自分のためにだけプレーしている人はいない。みんながチームのためにプレーする覚悟を持った選手たち」と断言。「そういった選手たちの力は間違いなく必要だし、今このチームが強い要因は、スタメンで出られようが、出られまいがチームのためにやるという選手が多いということ。それが全てかなと思う」とチームの現状に胸を張っていた。
(取材・文 竹内達也)
15日のインドネシア戦では後半早々までに3点のリードを奪った中、これまでの最終予選で出番のなかった菅原、MF旗手怜央(セルティック)、FW大橋祐紀(ブラックバーン)が途中出場。先発メンバーの変更はアクシデントを除けば最小限にとどまっているが、選手層を広げる起用が初めて行われる形となった。
森保監督は会見で報道陣の質問を受け、インドネシア戦の選手起用について「常に招集した選手全員が戦力だということは選手たちに伝えている。起用としても選手にとっては全く満足できないような出場時間かとは思うが、選手たちへの信頼という意味で選手たちには伝えられればと思うし、まだまだ起用されていない選手たちにも自分たちにはチャンスがあるということを感じてもらえれば嬉しい」と説明。その上で自ら菅原のゴールシーンについて切り出した。
「またこれは質問と違うことかもしれないが、由勢が得点した時、出られない選手たちの努力をチーム全体がわかっていて、そこで結果を出した時にみんなで喜ぶというあのシーンは監督として非常に嬉しかった」。その言葉を発する森保監督の目は潤んでおり、会見場のカメラマンは一斉にシャッターを押していた。
また続いて遠藤も、出場機会の少なかった選手の活躍に言及。「個人的にも試合に出られていない選手たちが結果を残すのは非常にうれしく思うし、ただ点を取ったとか、アシストしたとかではなく、彼らが悔しい思いをしながらしっかりと準備をしているのを見ているからこそ、キャプテンとして誇らしいチームになっていると思う」と手応えを口にした。
さらに遠藤は「今の代表チームは個性はかなり強いけど……」と苦笑いを浮かべつつ、「誰一人として自分のためにだけプレーしている人はいない。みんながチームのためにプレーする覚悟を持った選手たち」と断言。「そういった選手たちの力は間違いなく必要だし、今このチームが強い要因は、スタメンで出られようが、出られまいがチームのためにやるという選手が多いということ。それが全てかなと思う」とチームの現状に胸を張っていた。
(取材・文 竹内達也)