俳優の生瀬勝久(64)が16日放送のテレビ大阪「大阪おっさんぽ」(土曜後6・58)に出演。政治に対する考え方を語った。

 最近の世の中への不満についての話題になり、元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏は「税金の事は腹立ってしゃーない」と告白。「政治家達が好きなように金を使って、我々は所得税だなんだ…」と話すと、生瀬は「政治家を選んだのはみんなじゃないですか」と投げかけた。

 その“正論”に橋下氏は「まあねぇ」と苦笑い。「メッセンジャー」黒田有は「今、金持ってますね?」と茶化したが、生瀬は「金ない時からこういう考え方」と明かし、「僕は(不満は)ありますけど話さない。言うたら誰かを責めることになる。自分が出来ないのに文句は言わない」と持論を展開した。

 そして「マスコミが時々街のインタビューで不満を取り上げる。あれの選び方を間違ってる気がして…」と吐露。「"不満"を褒めてる人もきっといるのに、それを選ばない。とにかく不満しかニュースにしないから余計に煽られて…」と話した。

 これを受けて黒田は「ほめるよりけなす方が視聴率取れるんですよね、たぶんね」と分析。「そっちに流れちゃうというのは確かに」と肯定しつつ、「でも例えば僕が『万博面白そうですね』って言うと、すぐに反対派は叩いてくる。『維新とつながりがある』とか」と自身の経験を打ち明けた。

 しかし黒田が「最近は、でも橋下さんは維新の事をボロカスに言うてるのにね」と橋下氏に話を向けると、橋下氏は「元々飲み食いやってる政治が嫌だから維新を作ったのに、国会議員になると飲み食いをする。そういうのにも不満を抱かない?」と、生瀬に重ねて質問した。

 これに生瀬が「そういう声は届かないと思っちゃってるんで」と答えると、橋下氏は「そんな事ないと思いますよ、それは」とやんわりたしなめていた。