ドルトムントのドニエル・マレン photo/Getty Images

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今季のラ・リーガで圧倒的な強さを見せつけているバルセロナの躍進は、前線に陣取るラミン・ヤマル、ロベルト・レヴァンドフスキ、ハフィーニャの3人に負うところが大きい。リーグ戦では3人合わせて26ゴールを決めていて、これはバルセロナの全ゴール数(40)の65%に相当する。

しかし、その一方でこの3人と彼らに続く存在であるアンス・ファティとフェラン・トーレスのパフォーマンスには大きな差がある。スペインメディア『Don Balón』によると、両選手に満足していないハンジ・フリック監督を含めたクラブ首脳は、適正額のオファーであれば移籍を容認し、その代わりに前線の新戦力を補強しようとしているという。

こうした中、バルセロナは来年1月の移籍市場でボルシア・ドルトムントのドニエル・マレンの獲得を検討し、既にジョアン・ラポルタ会長が同選手の代理人と接触したとも『Don Balón』は伝えている。

ドイツでもこのニュースは大きく扱われていて、ドイツ紙『Bild』は現時点でドルトムントのもとにマーレン獲得に向けた正式なオファーはどのクラブからも届いていないが、過去にもイングランドのクラブへの移籍を希望していたマーレンにとってバルセロナからのラブコールはプレミアリーグでプレイするのと同等かそれ以上の価値を同選手に与えるのは間違いないだろうと分析している。

ドルトムントも、PSVから加入して今季が4シーズン目になるにも関わらず未だに安定して期待通りのパフォーマンスを発揮してくれないマレンについては今が売り時と考えていて、以前は移籍金の最低ラインを4000万ユーロ(約66億円)に設定していたが、今では買い手が見つかるのであれば2500万ユーロ(約41億円)から3000万ユーロ(約49億円)あたりの金額が提示されれば交渉に応じる用意があるとも『Bild』は報じている。