Mac mini 2024年モデルを分解するとSSDは独自仕様だが交換可能だと判明、前面ポートはモジュール式でM4 ProモデルはM4モデルより強力な冷却装置を搭載
2024年11月8日(金)に発売されたM4チップおよびM4 Proチップ搭載の新型Mac miniの分解レポートが、スマートフォンなどの修理難度の調査を行っているiFixitで公開されました。SSDが交換可能になっているということで、分解を行ったチャーリー・ソレル氏は「アップグレード可能なストレージのお戻りだ!」と喜びをあらわにしています。
All Hail the Return of Upgradeable Storage! Mac mini 2024 Teardown - iFixit
M4 Mac mini Teardown - UPGRADABLE Storage, Powerful, and TINY - YouTube
前機種であるMac mini(2023)の場合、M2チップ搭載モデルはストレージが256GBか512GB、M2 Proチップ搭載モデルは512GBのみの固定でした。
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一方、2022年に発売されたMac Studioの場合、SSDは取り外せるものの交換や増設をしても認識されないようにするソフトウェアロックがかかっていました。
「Mac Studio」のSSDは取り外し可能、ただし交換&増設はソフトウェアロックされている - GIGAZINE
しかし、分解したソレル氏によると、Mac mini(2024)のSSDの固定はネジ1本だけで、ソフトウェアロックもかかっていないので、大容量なものへの交換が可能だとのこと。フォーマットが独自仕様なのでサードパーティー製の既製品を流用することはできませんが、将来的には、アフターマーケットに他のMac mini(2024)から外されたパーツが出てくることになると見込まれています。
また、分解によってM4チップ搭載モデルとM4 Proチップ搭載モデルでは冷却装置のサイズが異なることもわかりました。
さらに、前面に並ぶUSB Type-Cポートやイヤホンジャックはそれぞれモジュール式で、個別に容易に取り外すことが可能になっていました。背面側のポートはすべてはんだ付けされていたとのことで、ソレル氏は「本当はすべてのポートをモジュール式にして欲しいところですが、前面側ポートは特に摩耗しやすいので、賢明な妥協だと思います」とコメントしています。
なお、ソレル氏はMac mini(2024)の修理の容易性について、10点満点で7点と評価しました。