【写真・画像】 1枚目

写真拡大 (全2枚)

 “パネリスト全員が結果を出している経営者”という実験的トーク番組、ABEMA『For JAPAN』が11月1日に放送され、日本国内における技術や開発への評価について議論を交わした。

【映像】「僕、ベンツに…」自分を戒める古舘伊知郎

 株式会社アシストユウ代表取締役社長の小幡祐己氏はまず、「トヨタの評価、世界一低いのが日本」「東南アジアだと7、8割トヨタだ」と指摘。また、官民協働のスタートアップ支援の中で、連絡ツールとして海外発のサービスを使っていたことをあげ、「日本にもいろいろあるのに、『海外のを使っている』と堂々と言っている。日本の技術を外に出す、持ち上げていくことをなぜしないのか」と疑問を呈する。

 さらに、同社の商材である屋外カメラなどについて政府に提案したエピソードも紹介。「“これは何に必要なんだ”“使い道がないじゃないか”という否定から必ず入った。新しい技術を生み出せば生み出すほど叩かれて、広がりも、モチベーションもなくなる。でも、今はもうカメラをみんな使っているわけだ。そういった“叩く”国民性が、国内外での成長を阻害しているのではないか」と苦言を呈した。

 株式会社McUnicorn代表取締役CEO・木下皇一氏は、かつてトヨタグループに在籍し、車はレクサスに乗っているという。「そのまま値上げをするのではなく、レクサスというブランドを作って、付加価値で値上げできている」と評価。さらに、「失われた30年の中で日本全体が沈んだかもしれないが、要所要所でトヨタが頑張り、三河経済が大きく広がった」と強調した。

 これに対し、古舘氏は「トヨタがすごい会社で『良い車だ』と言いながら、少しお金を持つと外国の車に乗る。俺、ベンツ乗ってますからね。自分のことを棚上げしますけど、なんでですか?」と自戒を込めつつ投げかける。

 木下氏は「海外企業はブランディング力、ブランド作りは非常に上手。日本人はそういうブランドに比較的惹かれる性質なのかもしれない」と分析した。