映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』鑑賞後の北野武

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 名匠リドリー・スコット監督のフィルモグラフィを代表する名作『グラディエーター』(2000年)の“その後”を描いた映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』(11月15日公開)を、映画監督の北野武がいち早く劇場で鑑賞し、その興奮冷めやらぬ激賞に次ぐ激賞のインタビューをまとめたコメント映像が公開された。

【動画】北野武の特別コメント映像

 映画の感想を問われた北野は、コロセウム一面に水を溜め、艦船、炎、さらにサメまで海遊させて本物の戦争さながら壮絶な海戦を展開させるバトルシーン“模擬海戦”を真っ先に挙げ「よくぞやったな。それだけでも面白い。もっと長くやってほしかった」とその完成度に圧倒された様子で語る。

 古代ローマ帝国で実際に行われていたとも言われ、「イメージはよく本には書いてあるけど、実際に映像にして観ると、よくぞ作ったな、と。たまにはこのようなスケールの大きな映画を劇場で観た方が絶対良い。テレビはあのスケールは出ない。海戦のシーンやグラディエーターの闘いぶりは、デカいスクリーンで観ないとつまんない」と興奮が抑えられない様子。

 自身の作品でもバイオレンスな演出をいとわず、真正面から描き、観客を虜(とりこ)にしている北野が、本作での生死を賭けたグラディエーターたちの闘いの表現について「必要な戦いの姿を出してる。無理に暴力的になってない。上手いと思う。過度な事はしないけど、わざとらしく暴力は外してない。当然のように暴力のシーンは暴力として描く。リドリー・スコット監督は、世界中の大人数の人が観るような大きい映画を作るだけあって、良い塩梅になっている」と目を輝かせる。

 あす15日より日本での劇場公開を迎えるとあって、「大画面で観てほしい!今までの映画でやってないことにチャレンジしてて、映画の良さが全て入ってる。アクションも本当に楽しめる。映画の根本的な楽しみ方、観て覚えてください!」と、いち映画人としての無垢な笑顔も見せながら、最高の映画体験の歓びを語る北野の姿も印象的だ。