【クアラルンプール時事】マレーシア西部ペラ州の消防救助局によると、同州の高速道路で24日午後に観光バスがトラックに追突し、乗っていた日本人観光客11人が負傷した。

 全員が同州タイピンの病院に搬送され、マレーシアの日本大使館によると、1人が死亡した。

 11人はJTBが企画したツアー客で、同社によると、50〜80代の男性3人と女性8人が参加し、70代の女性が死亡。60〜70代の男女4人が入院しているが、いずれも会話はできるという。ほかに地元の運転手とガイドも病院に運ばれた。

 ツアーは21日に関西空港を出発し、マレーシアを1週間かけて縦断するプランで、24日は北部ペナンから中部キャメロンハイランドに向かう途中だった。

 同社の山北栄二郎社長は25日、東京都内で記者会見し「旅行を主催する会社として誠に申し訳なく、心より深くおわび申し上げます」と謝罪した。

 現場はマレー半島西岸を走る南北高速道路。国内の主要観光地や人口密集地を結ぶ交通の動脈で、観光バスのほか高速バスや大型トラックも数多く走っている。