栗東DPで軽快な動きを見せたドウデュース(手前)=撮影・石井剣太郎

写真拡大

 「天皇賞(秋)・G1」(27日、東京)

 宝塚記念6着からの巻き返しを目指すドウデュースは23日、栗東DPで追い切り、馬なりで併せた馬と併入した。前週で仕上がっていたこともあり、抑えめの最終リハだったが、力強い動きで順調さをアピール。友道師は未勝利に終わった春からの成長を実感し、武豊はレース当日に馬に蹴られて右足を負傷するアクシデントで乗り代わりとなった昨年のリベンジに燃えていた。

 4つ目のG1タイトルを狙うドウデュースは栗東DPでシヴァース(3歳2勝クラス)と併せ、6F81秒2−37秒0−11秒5を計時して併入でフィニッシュした。1週前にビシッと追われたことで直前はソフト仕上げも、脚さばきには力強さがあり万全の状態だ。

 ◆友道康夫調教師  

 −1週前追い切りの印象は。

 「武豊ジョッキーに乗ってもらって負荷をかけました。いつも全力で走ってくれますし、完璧というか、問題ないですね」

 −最終追いの動きは。

 「先週の時点で体はできているので、ポリトラックで併せて、楽な手応えでゴールしました」

 −春からの変化は。

 「落ち着きが出てきて大人になった感じがあります。(父の)ハーツクライの成長力というか、夏を越してからグッと大人になったような気がしますし、体つきも筋肉がついていい体になったなと。そこは血統的なものかと思います。無駄な肉が取れてよりシャープになった分、もともとあった筋肉がより強調されるような体になったかな」

 −東京2000メートルの舞台に関しては。

 「ダービーでも勝っているように広いコースは合っていると思います。手前の関係から左回りの方がより得意ですし、距離も2000メートルから2400メートルが合っています。一番この馬に合っていると思います」

 ◆武豊騎手     

 −騎乗した1週前追い切りの感触は。

 「いつも調教ですごくいい走りをする馬ですが、相変わらずいいと言うか、乗っていてうれしくなるような素晴らしい動きでした。去年も同じように1週前に乗ったのですが、去年の方が少し走りに力みがあったところがありますね。今年の方が馬の精神的にはいいなと思います」

 −昨年はレース当日のアクシデントで乗り代わりに。

 「昨年は乗れなくて悔しかったですし、今年の春2戦も悔しい結果なので、次こそはという気持ちを宝塚記念の後からずっと持っていました。もう一度この馬でG1を勝ちたい気持ちが強いですね。悔いの残らないレースをしたいですし、何とか結果で応えたい」