連休の帰省で「高速道路」を使用します。ガス欠で「9000円」の反則金がかかるって本当ですか? ひさびさの運転なのですが、ほかにも注意点はあるでしょうか?

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3連休などある際には、帰省や観光のために高速道路を使用する人もいるでしょう。高速道路では、長距離にわたってガソリンスタンドがないことも多いため、突然の渋滞や事故、大雪等による立往生などに遭遇するとガス欠になる可能性も考えられます。 ガス欠になると自分が困るだけでなく、周りの車両に迷惑がかかります。それだけでなく、高速道路でガス欠になると反則金がかかるのをご存じでしょうか。 本記事では、高速道路でガス欠となった場合の反則金やガス欠になったときの対応、高速道路を運転する際の注意事項について解説します。

高速道路のガス欠は道路交通法違反

高速道路上でガス欠となり車両が停止すると、速い速度での追突につながる恐れがあり非常に危険です。そのため、道路交通法第75条の10では、高速道路でのガス欠を起こさないことが遵守事項として定められています。
そして、高速道路でガス欠を起こすと遵守事項違反となり、普通自動車の場合は9000円、大型車・中型車の場合は1万2000円、自動2輪車の場合は7000円の反則金を支払わなければなりません。
 

高速道路でガス欠になったらどうすれば良い?

高速道路でガス欠になると焦ってしまうかもしれませんが、冷静な対処が大切です。
高速道路でガス欠に陥った際には、まずは安全を最優先に考え、ハザードランプを点滅させながら車両をできるだけスペースに余裕のある路肩に停めましょう。続いて、後方車へ異変を知らせるため、三角表示板を設置したり発煙筒を焚いたりします。
これらの対応が終わったら、携帯電話や随所に設置されている非常電話から、JAFや自動車保険のロードサービスなどに連絡をします。
なお、連絡をする際などは、路肩と言えども追突される確率は決して低くはありません。車の中で救援を待つことはせず、ガードレールの外側で待機しましょう。
高速道路ではなかなかガソリンスタンドが見つからないこともあります。高速道路に乗る前にガソリンを十分補給したり、事前に高速道路のガソリンスタンドの場所を確認したりしておきましょう。
 

その他、高速道路運転時の注意事項

高速道路では一般道路よりも運転速度が速いなどの特徴があります。そのため、事前のガソリン補給やガソリンスタンドの場所の確認以外にも、注意しておく事柄は少なくありません。
 

車間距離を長めにとる

高速道路では車のスピードが速いため、前の車との距離を十分に保つことが大切です。一般道路よりも長い距離を、余裕を持ってとるようにしましょう。
 

適度な休憩をとる

高速道路は速い速度で走行するうえ、信号がありません。その状態で長時間運転すると疲労が蓄積され、反応の遅れなどによる事故を招いてしまうかもしれません。サービスエリアやパーキングエリアで随時休憩をとり、リフレッシュしましょう。
 

合流地点・分岐地点では周囲確認を慎重におこなう

インターチェンジやサービスエリアから本線に合流する際や、分岐地点ではしっかりと周囲確認をおこなったうえで流れに乗る必要があります。焦らず、適切な速度でおこなうようにしましょう。
 

まとめ

高速道路でガス欠になると、普通車の場合「9000円」の反則金を支払わなければなりません。本記事でもガス欠時の対処法を説明しましたが、対処をしても危険なことに変わりはありません。
高速道路に入った後はもちろん、入る前も燃料メーターを確認し、早めの給油を心がけましょう。
 

出典

警視庁 反則行為の種別及び反則金一覧表
e-Gov 法令検索 道路交通法
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー