サウル・アルバレス(左)と井上尚弥【写真:Getty Images】

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大橋秀行会長が取材対応

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)の次戦興行に世界的スーパースターが参戦する可能性について、井上陣営の大橋秀行会長が否定した。3日に神奈川・横浜市内のジムで取材対応。「全く違います」と話した。

 井上は9月3日にTJ・ドヘニー(アイルランド)に勝利。次戦は12月に都内開催で計画されているが、同興行に“カネロ”ことサウル・アルバレス(メキシコ)も出場する噂が出回っている。カネロと言えばWBA&WBC&WBO世界スーパーミドル級3団体統一王座を持ち、かつて米専門誌「ザ・リング」で長く1位に君臨した4階級制覇王者。1試合で数十億円が動く最強ボクサーだ。

 以前から日本で試合をしたい意向を示していた。しかし、SNSを中心に噂が広がっていることに、大橋会長は「カネロが来るという話が出ていますが、全く違います。全く知りません」と全否定。「WBCの月間賞で2人の写真を投稿した。それが誤解を生んだのかもしれません。本当に知らない」とした。

 井上とカネロはWBC月間最優秀賞を受賞し、大橋会長は9月20日に2人の画像を自身のインスタグラムに投稿。これが海外ファンに歪曲して伝わったのではと推測した。「知り合いからカネロが来るのかというのをよく聞かれるんですよ」と苦笑い。スーパースターだけに思わぬ対応に追われているという。

 この日は尚弥の弟でWBA世界バンタム級王者の井上拓真(大橋)が、13日に東京・有明アリーナで行われる同級2位の元日本王者・堤聖也(角海老宝石)との3度目の防衛戦に向けて練習を公開。大橋会長は「本当に強敵。相手はいろいろなことを乗り越えてここにたどり着いたが、拓真も強敵を乗り越えてきた。特に最近は兄を超えたいという気持ちを凄く感じる。完成形に近づいている」と勝利を期待した。

(THE ANSWER編集部)