3回、左中間に適時二塁打を放つ森下。投手・東(撮影・山口登)

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 「阪神7−6DeNA」(29日、甲子園球場)

 阪神・森下のバットはこの日も頼もしかった。劣勢の中、東から反撃ののろしを上げる一打。逆転勝利の口火となった。2点を追う三回2死一塁。「なるべく追い込まれる前にいきたかった」と、カウント2−1から浮いたチェンジアップを振り抜いた。

 打球は左中間フェンスを直撃し、一走・中野が生還。「2アウトから得点に絡めてよかった。いい当たりが出てよかった」。森下は二塁上で手を叩き、喜んだ。CSで対戦の可能性がある好投手から放った一打の価値は大きい。ただ、森下は「その時になったら準備するだけなので」と冷静に語った。

 七回には2死二塁から四球を選択。猛攻につなげ、「やるべきことをしっかりやっていこうと最後まで思ってます」とうなずいた。今月はここまで月間打率・321、4本塁打、14打点と好調。優勝を逃した翌日の逆転勝利、2位確定はチームとしてもいい流れだ。「まだシーズンはシーズンなので。勝ちを重ねていくだけかなと思います」。残り2試合、全力で戦い抜き、ポストシーズンにつなげる。