大阪12月限
日経225先物 36890 +710 (+1.96%)
TOPIX先物 2590.0 +46.0 (+1.80%)

 日経225先物(12月限)は前日比710円高の3万6890円で取引を終了。寄り付きは3万6490円とシカゴ日経平均先物清算値(3万6370円)を上回り、買い先行で始まった。3万6490円を安値にショートカバーを交えたロングが強まり、現物の寄り付き時には3万7120円まで急伸。買い一巡後は前場中盤にかけて3万6760円まで上げ幅を縮める場面もあったが、3万6800円~3万6900円辺りで底堅い値動きを続け、前場終盤にかけてのショートカバーにより一時3万7170円まで買われた。

 これにより目先的なターゲットである25日移動平均線(3万7190円)、200日線(3万7220円)に接近したことで、ランチタイムでは利益確定に伴うロングの解消が入り、後場の取引開始直後には3万6950円まで軟化した。中盤にかけて3万7150円と前場に付けた高値に迫る場面もみられたが、日本銀行の金融政策決定会合の結果発表を翌日に控え、終盤にかけては持ち高調整の売りが入りやすかった。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過し、アク抜けの動きが強まった。為替市場では朝方にドル円が1ドル=143円半ばと円安に振れて推移していたほか、日経平均株価は寄り付き時点で9月のSQ値(3万6906.92円)を突破したため、ショートカバーを誘う形になったようだ。日経225先物は終値での3万7000円回復はならなかったが、9月4日の急落以降、上値抵抗線として意識されている25日、200日線を捉えてくるようだと、ショートカバーの動きが強まるだろう。

 明日は週末要因のほか、3連休を前にボジションは傾けにくいだろう。そのため、リバランス中心のトレードになる可能性がある。ただし、日銀会合で予想通り現状維持となれば、ショートポジションを圧縮する動きとなりそうだ。本日の強い値動きからは、日銀会合後のアク抜けを想定した先回り的なロングが入っているとみられるが、利益確定に伴うロングの解消が強まる局面では、その後のリバウンドを想定したロング対応に向かわせよう。

 そのため、オプション権利行使価格の3万7000円を中心とした上下の権利行使価格3万6500円から3万7500円のレンジを想定する。波乱の展開にならなければ、3万6160円辺りに位置する52週線を上回って終える可能性は高く、同線を支持線としたリバウンドが意識されてきそうだ。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.24倍に上昇したが、14.22倍辺りで推移している200日線を挟んだ狭いレンジでの推移だった。同線を明確に上放れてくるまでは、NTロングは入りづらいだろう。一方で、25日線(14.18倍)、75日線(14.13倍)辺りを割り込んでくるまでは、NTショートも難しい。もっとも、日米の金融会合通過後のアク抜けとしては、NTロングでのスプレッド狙いに向かわせそうである。

 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万4619枚、ソシエテジェネラル証券が1万4299枚、サスケハナ・ホンコンが5306枚、バークレイズ証券が4345枚、JPモルガン証券が2919枚、SBI証券が2410枚、野村証券が2371枚、モルガンMUFG証券が1503枚、シティグループ証券が1122枚、日産証券が1000枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万4076枚、ソシエテジェネラル証券が1万8424枚、バークレイズ証券が5301枚、モルガンMUFG証券が3715枚、JPモルガン証券が3457枚、サスケハナ・ホンコンが3352枚、ゴールドマン証券が2520枚、ビーオブエー証券が1700枚、三菱UFJ証券が1524枚、BNPパリバ証券が1460枚だった。

株探ニュース