試合後、好投の大竹耕太郎(左)を称える阪神・岡田監督

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 阪神は16日のヤクルト戦(甲子園)に3―0で勝利。甲子園7連戦は中止を挟んで5勝1敗となり、岡田彰布監督(66)も「地の利もあるからな、おーん。雨もあったけど、まあ十分じゃないかな」と笑顔で振り返った。
 
 先発・大竹は立ち上がりこそ苦しんだが、6回3安打無失点で今季10勝目をゲット。初回は安打と2つの四球で二死満塁のピンチのピンチを背負うも、増田の打球を左翼・前川右京外野手(21)がフェンスに激突しながら好捕。好プレーにも助けられた左腕は、その後は持ち味の緩急を生かした投球を披露した。

 指揮官も「初回はちょっと力んで。あんなフォアボール出すピッチャーじゃない」としつつ「前川のあれは大きかった、ホンマ。左利きで良かったよ、右だったら捕れてないかも分からんなあ」と若虎の好守を絶賛した。

 さらに、大竹は2年連続の2桁勝利を達成。岡田監督も「そら大したもんと思うよ。おーん。あとは規定イニングを気にしとるけどな」とたたえ、「一番はコントロールやと思うよ。フォアボール出しても嫌なバッターはな。うまく点を取られんように、あれは制球難のフォアボールじゃないよ。ストライク取りにいってのフォアボールじゃないもんな」とうなずいた。

 試合は膠着状態がつづいたが、6回に試合が動いた。森下、大山、佐藤輝の3連打で満塁とし、前川が決勝打となる犠飛を放った。虎将も「今日は初回から前川のゲームかなと思ったんで、何とかしてくれると思ってましたけどね」とにんまり。7回には森下の適時打で追加点を奪い、リリーフ陣も零封リレーで締めた。
 
 首位・巨人が勝利したことから、ゲーム差に変化はなかったが、逆転Vに向けて大きな白星となった。