力投する田中晴(撮影・園田高夫)

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 「西武1−0ロッテ」(16日、ベルーナドーム)

 ロッテ・田中晴也投手が5回3安打無失点。自己最速の155キロをたたき出す好投で試合をつくった。「初回から自分のボールは投げられた。勝ち負けはつかなかったですけど、ゼロで次のピッチャーにバトンを渡せたのはすごく良かったです」と振り返った。

 初回は四球、安打などで2死二、三塁のピンチを背負ったが、外崎を自己最速155キロの直球で空振り三振に斬り、無失点。その後はストライク先行の投球でテンポよく腕を振った。五回には2死二塁としたが、無失点に締めた。

 前回登板の7月14日・オリックス戦では5回4失点。走者を背負った時の投球が課題だった。吉井監督からは「ランナーを出すと極端にパフォーマンスを落としていた。そこを重点的にやってきてください」と宿題を出され、2軍で特訓。1軍の舞台で成果を出し、田中晴「ランナーが出てからも不安要素はなかった。そこを2カ月間、2軍でやってきたことですし、いつも通りのピッチングができた」と手応えを得た。

 吉井監督は「真っすぐが良かった。スライドステップの練習の成果を見たかった。まだへたくそだけど、だいぶうまくなっています」と話した。